2025年卒の就職活動状況に関する実態調査
2025年卒の約10人に1人が既に内定を保持
レバレジーズ株式会社が運営する新卒向け就活サービス「career ticket (キャリアチケット)」は、キャリアチケットに登録している2025年卒業予定の大学生205名を対象に、就活状況についての調査を実施しました。
<調査サマリー>
- 2025年卒の約10人に1人が既に内定を保持
- 就職したい企業の規模は「大手企業」が約7割
- 企業選びで重視するポイント、「業務・仕事内容」が第一位
- 約4割の学生が就活で「転職を考慮」、スキルアップのためと回答
<調査詳細>
1.2025年卒の約10人に1人が既に内定を保持
2025年に卒業予定の大学生205人に対して現在の就職活動の状況を聞いたところ、2023年10月時点で約9割(90.7%)の学生がすでに就活を始めていることがわかりました。そのうち、「内定を持っている(7.8%)」「内定承諾をしている(0.5%)」と回答した学生は約1割となりました。一般的に内々定の時期は卒業・修了年度の6月以降とされていますが、2022年の内閣府の調査※1によると、最初の内々定を受けた時期は卒業・修了年度の4月の割合が最も高く、早期化傾向にあるといわれています。本調査でも約1割の学生がすでに内定を保持していることから、採用活動が早期化していることが見受けられました。
※1:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査報告書(令和4年11月30日)」
2.就職したい企業の規模は「大手企業」が約7割
就職したい企業の規模については、約7割の学生が「大手企業(65.9%)」と回答しました。このことから中小企業やベンチャー企業はエントリー数だけでなく、内定承諾数の確保にも採用活動全般で苦戦しやすい状況と思われます。
3.企業選びで重視するポイント、「業務・仕事内容」が第一位
企業選びのポイントについては、「業務・仕事内容(19.3%)」が最も多く、次いで「給与(15.8%)」「勤務地(12.8%)」と続きます。上位項目に対して、ビジョンや理念などの優先度は低いため、業務内容や給与・勤務地などの定量的で判断できる側面から仕事選びをする合理的な学生が多いことがうかがえます。
就職したい職種について、「企画・マーケティング職(26.3%)」が1位、「営業職(20.5%)」が2位という結果になりました。SNSなどの普及もあり、企画・マーケティング職の人気は高まっているように思われます。一般的に「きつい」「辛そう」なイメージを持たれやすい営業職は2番目に人気の職種であることがわかりました。
4.約4割の学生が就活で「転職を考慮」、スキルアップのためと回答
将来の転職を見込んで就活をしているか聞いたところ、約4割の学生が考慮していると回答しました。その理由として、「キャリア全体を考える上で、市場価値が上がる環境をファーストキャリアで選びたいから」「培ってきたスキルを活かしてより裁量を持てる環境へキャリアアップしていきたいから」といったスキルアップに関する理由が挙げられます。転職を考慮して就職活動をしている学生は、より今後のキャリアが広がる会社を1社目として選択していることがわかります。
副業については、4人に1人が「就活時に副業を考慮している(25.8%)」と回答しました。副業を検討する理由を聞いたところ、「これからは自分で稼いでいくスキルを身につける時代だと考えているから」「副業することで会社に活かせるスキルもあると思っているから」「将来独立して好きな時間に働きたいから」といった意見も挙がり、単にお金を稼ぐという意味合いではなく、自身のスキルアップや将来のことを考えて副業を検討していることが読み取れます。
<まとめ>
今回の調査から、2025年卒業予定の学生で約9割が就職活動を開始しており、すでに内定を保持する学生も一定数いることがわかりました。売り手市場が続いているなか大手企業への就職を志望する学生は約7割を占めるため、中小・ベンチャー企業はエントリー数の確保に苦戦しやすい状況です。企業はエントリー数確保のためにインターンシップや説明会などを早期から実施する必要が出てくるでしょう。また、25卒の就活では「業務・仕事内容」や「将来のキャリアの選択肢が広がるかどうか」を重視している学生が一定数存在する傾向が見受けられます。これらを踏まえて、学生の心に響くインターンシップや説明会・面接での訴求を考える必要があります。
<調査概要>
調査対象:「キャリアチケット」に登録している2025年卒業予定の大学生
調査時期:2023年10月20日(金)~2023年11月3日(木)
調査方法:webアンケート調査
回答者数:205人
調査主体:レバレジーズ株式会社(キャリアチケット)
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(レバレジーズ株式会社/ 12月18日発表・同社プレスリリースより転載)