運動部学生の就職に関する意識調査
運動部の約7割が就職活動で有利だと思うと回答。一方、「部活動で得たスキル」と「社会に出て必要と感じる能力・資質」の乖離が課題。
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)が運営するアスリート向けキャリア支援サービス『マイナビアスリートキャリア』は、一般社団法人大学スポーツ協会(所在地:東京都千代田区、会長:福原紀彦、以下 UNIVAS)と共同で、運動部学生の就職に対する意識や、現在の活動状況について調査した「運動部学生の就職に関する意識調査」の結果を発表しました。
《TOPICS》
運動部学生の7割が就活に有利と回答。有利だと思うことは「OB・OGに相談できる(51.4%)」が最多。部活動で得た人間関係にメリットを感じている。
運動部が就職活動に不利だと思う点は「シーズンと就職活動が被る(45.3%)」が最も多く、時間的な制約が課題となった。
部活動を通して得たスキルは「礼儀・挨拶」が82.5%で最多。一方、就活を通して必要と感じる能力・資質は「主体性」「計画力」「課題発見力」が上位に並んだ。
デュアルキャリアを「知っている」学生は前年より8.0pt増えて47.0%で、認知度の向上が進んでいる
【調査概要】
就職活動を経験した運動部学生の72.1%が「運動部が就職活動で有利だと思う」と回答した。実際に有利だと思うことについて聞くと、「OB・OGに相談が出来る(51.4%)」が最も多かった。また「部活内で情報共有ができる(46.7%)」、「監督やコーチからの紹介がある(31.3%)」なども上位に入り、部活動内で得たつながりを活かせることが有利だと考えているようだ。
運動部が就職活動に不利だと思うことは「シーズンと就職活動が被る(45.3%)」が最多となった。「部活動以外に活動をしていない(37.6%)」「説明会やイベントに参加できなかった(23.9%)」が続き、いずれも運動部学生ならではの回答で、就職活動に使える時間が不足していることを不利だと感じているようだ。
就活に関する情報収集先では「学校のキャリアセンター(46.7%)」が最多となり、次いで「一般的な就職情報サイト(36.0%)」「一般的な就職イベント(24.6%)」となった。「指導者(監督・コーチ)への人的ネットワーク(19.8%)」「体育会系ナビなど、運動部学生向けの特設サイト(17.4%)」など、運動部学生ならではの情報収集も実施している。
部活動を通して得たスキルは「礼儀・挨拶(82.5%)」が最多となり、「コミュニケーション能力(70.2%)」「上下関係の理解(66.5%)」が続いた。競技レベルの向上を目指す中で、規律ある行動を求められながら、様々な人とコミュニケーションをとる必要がある運動部ならではの結果となった。一方、就職活動を通して必要と感じた要素では「主体性」「実行力」「課題発見力」が上位に並び、身に付けた強みと実際に必要と感じる要素で乖離があることがわかった。
デュアルキャリア(仕事と競技の両立)について、「知らない」と回答した学生は53.1%だった。デュアルキャリアを「知っている」学生は前年より8.0pt増えて47.0%となり、デュアルキャリアの認知度は向上している。
【調査概要】『運動部学生の就職に関する意識調査』
調査期間:2023年9月25日~2023年10月24日
調査対象:2023年9月時点でUNIVAS加盟大学および加盟競技団体の運動部学生(学年問わず)
調査方法:WEB入力フォームによる回収
有効回答数:2,499名
(内訳:大学1年790名、大学2年731名、大学3年577名、大学4年387名、修士・博士課程8名、短大6名)
※グラフの内訳は端数四捨五入の関係で合計数値と合わない場合があります
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社マイナビ/ 12月18日発表・同社プレスリリースより転載)