ボーナス平均支給額の実態調査
【2023年最新版】「ボーナス平均支給額の実態調査」発表
年間ボーナス平均支給額は107.1万円で、前年より約2万円増加
ボーナスが増えた人は34.0%、最もボーナス支給額が高い職種は「製品企画」で174.8万円
パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」(編集長:加々美 祐介)は、「ボーナス平均支給額の実態調査」を発表しましたので、お知らせいたします。本調査は、20~59歳のビジネスパーソン15,000人に実施したインターネット調査の結果をまとめたものです。
【主な調査結果】
・ボーナスの平均支給額は年間107.1万円(冬:50.7万円、夏:50.8万円)。前年比+2.0万円と増加傾向
・ボーナスが増えた人は34.0%で、前回の32.5%から1.5ptと増加
・【職種別】前回4位の「製品企画」(174.8万円)が1年間の平均支給額1位
・【年代別】
前回調査時から最もボーナスが増えたのは50代で+3.3万円
40代と50代は1年間の平均支給額は100万円超え
ボーナス平均支給額は年間107.1万円
社会人15,000人のうち、ボーナスがあると回答した人の平均支給額は107.1万円(男性121.9万円、女性77.9万円)で、前回調査時の105.1万円から、2.0万円アップしました。内訳は、冬が50.7万円で+1.1万円、夏が50.8万円で+0.7万円、その他は5.6万円で+0.2万円と、それぞれ前回より増額しています。
また、今回(2022年9月~2023年8月の1年間)のボーナスについて、「前回(2021年9月~2022年8月の1年間)のボーナスと比べて支給額に変化はありましたか」と尋ねた結果、「増えた」は34.0%、「減った」は20.7%でした。「増えた」と答えた人の割合は、昨年から+1.5ptと増加し、賃上げがボーナスの金額に一定の影響を与えていると考えられます。
【職種別】IoT・AIなど先進技術が求められる職種が「1位」「3位」にランクイン
職種別でみると、1年間のボーナス平均支給額が最も高かったのは、前回4位だった「製品企画」(174.8万円)でした。2位には前回5位だった「法務/知的財産/特許」(170.3万円)、3位には前回6位だった「基礎研究」(169.5万円)がランクインし、前回4~6位だった職種が順位を上げ、トップ3を占める形になりました。近年、IoTやAIといった先進的な技術の活用が進んでいます。それによって、新製品・既存製品のバージョンアップを考えるモノづくり系エンジニアの「製品企画」や、新しい技術や仕組みを研究する「基礎研究」の市場ニーズが高まっていることが、トップ3にランクインした要因の一つだと考えられます。
ランキングトップ10に入った職種のうち、6位「設計監理/コンストラクションマネジメント」(162.2万円)、7位「研究開発/R&D(IT/通信)」(160.1万円)、8位「組み込みエンジニア」(158.3万円)、9位「金融業界の法人営業」(154.8万円)、10位「人事」(151.0万円)の5職種は、前回調査から10万円以上の大幅アップとなり、トップ10圏外からランクインしました。
また、ランキングトップ30をみると、エンジニア系職種が半数を占め、15職種がランクイン。15職種のうち11職種で、ボーナス平均支給額が前回調査よりアップしました。中でも、27位から順位を上げ、8位にランクインした「組み込みエンジニア」(158.3万円)は、前回の132.3万円から+26万円と大きく増額しています。「組み込みエンジニア」は、注目の高まるIoTやAIなど最新技術との関わりも深く、教育現場や自動運転技術など多くの分野で幅広く活躍しています。特に、自動運転技術は2024年問題を背景に、AD(自動運転)や、ADAS(先進運転支援システム)といった技術への期待や、市場ニーズが高まっていることから、支給額が増加したと考えられます。
【年代別】最も増加金額が多かったのは50代で+3.3万円。ボーナス平均支給額が100万円を超えるのは40代・50代
年代別に年間ボーナス平均支給額を前回と比較したところ、30代が唯一減少しましたが、20代・40代・50代で前回からボーナス平均支給が増加しました。最も増加したのは50代で、前回調査より3.3万円アップの129.5万円でした。
40代は112.0万円、50代は129.5万円と、40代・50代のボーナス平均支給額は100万円を超えており、30代は99.3万円と100万円が目前となっています。20代は70.9万円と、前回調査より0.5万円増加しました。
また、冬のボーナス平均支給額を年代別に見てみると、20代は32.3万円で+0.5万円、30代は46.6万円で+0.2万円、40代は53.0万円で+1.0万円、50代は62.5万円で+1.5万円となり、冬のボーナスは20代~50代のすべての年代で前回からボーナス平均支給額がアップしていることが分かりました。
【doda編集長 解説】
本調査を開始した2021年から2023年の今回まで、全体のボーナス支給額は上昇を続けています。2023年春闘での賃金引き上げ水準が1998年以来の高さになるなど、賃上げを実施する企業が大幅に増えた結果が、今回の2023年度調査のボーナス支給額に影響を与えていると考えられます。
“はたらく”人々にとってボーナスを含めた「給与・昇給」は、その企業が自分の頑張りに報いてくれるかどうか、さらには、企業に将来性があるかどうかを判断するパラメータとして見られることも多く、転職理由の大きな要因の一つとなります。実際に「2022年度転職理由ランキング」の調査では「給与・昇給への不満」が転職理由の1位になっています。また、「doda」が実施した「賃上げ」に関する調査では、4割弱の個人が希望する賃上げが、叶わない場合は転職を検討すると回答しています。
そんな中、「転職市場予測2023下半期」では、2023年下半期の転職市場は求人が増加すると予想しています。そのため、採用活動が活発に行われると推測され、転職希望者にとっては追い風が吹いていることが伺えます。こうした状況下で個人が望むキャリアを実現するためには、「社会の状況を知り、自分自身を知る」ことが重要であると考えています。
【調査概要】
・【対象者】20歳~59歳の男女
・【雇用形態】正社員
・【調査方法】ネットリサーチ会社を利用したインターネット調査
(ネットリサーチ会社保有のデータベースをもとに実施、doda会員登録の状況については不問)
・【実施期間】2023年8月23日~9月1日
・【有効回答数】15,000件
※ウェイトバック:正社員の地域・年代・性別に合わせて実施
※記事中の割合データは、小数点以下第二位を四捨五入しているため、合計値が100%にならない場合があります
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(パーソルキャリア株式会社 / 12月7日発表・同社プレスリリースより転載)