2025年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(8月)
仕事内容などより「初任給」の額が応募に影響する割合は83.9%。約半数が、最低限ほしい初任給の額は「22万円以上」と回答し、前年より8.0pt増加
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2025年3月卒業予定の全国の大学3年生、大学院1年生(2,288名)を対象に実施した、「マイナビ 2025年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(8月)」の結果を発表しました。
《TOPICS》
・8月時点でこれまでにインターンシップ・仕事体験に参加したことのある割合は前年比2.9pt増の82.4%
・インターンシップ参加時の情報を採用選考に利用することについて、企業から知らされた方法は「インターンシップの応募情報のなかに記載されていた」が最多で19.8%
・「初任給の額が応募するか否かに影響する」学生は83.9%。「最低限ほしいと思う金額」は「20~21万円未満」が前年と同様に最多だが、全体的に金額は増加傾向に
【調査概要】
インターンシップ・仕事体験に参加した割合は8月単月では前年比2.7pt増の75.6%で、8月までの累計参加割合は前年比2.9pt増の82.4%となった。多くの大学が夏季休暇を迎える8月は、例年インターンシップ・仕事体験へ参加する学生が増える傾向にあるが、25年卒学生についてはその傾向がより高まっている。
インターンシップ参加時の情報を広報活動開始後に採用選考に利用することについて、企業からどのように知らされたか聞いたところ、「インターンシップの応募情報のなかに記載されていた」が最多で19.8%だった。一方で、「採用選考に利用されると伝えられなかった」が16.0%、「事前に知らされることはなかった(参加後に知った)」が8.2%など、事前に告知がないケースもあったようだ。また、知らされたときの心境を自由記入で記載してもらったところ、「企業研究や業務内容の理解を事前にかなり深めて臨むことが大切になると感じた」「社会人になるための自覚を養うために気を引き締めて取り組まなければならない」など意気込みが感じられるコメントの一方で、「インターンシップを通して率直に学んだり挑戦したりしたいのに」と、インターンシップ参加の目的が「選考」になってしまうことへの懸念を示す声も見られた。
就職活動開始後を想定して、「仕事内容や他の条件と比較して、『初任給』の額が応募するか否かに影響するか」聞いたところ、「非常に影響する」が27.0%、「やや影響する」が56.9%で、あわせると83.9%となった。また就職する際、最低限ほしいと思う初任給の額については「20~21万円未満」が前年同様に最多で24.4%だったが、前年比で3.6pt減少した。一方で、22万円以上を希望する割合は49.2%と前年に比べ8.0pt増加しており、全体的に希望金額が上がっていることが分かる。
【調査担当者コメント】
例年8月はインターンシップ・仕事体験に参加する学生が増える時期ですが、25年卒の学生はインターンシップの定義が改正されました。長期のプログラムが学業の妨げにならないよう、長期休暇中に実施することが推奨されているため、例年以上に参加割合が増えているようです。また、話題になっていた「インターンシップ参加時の情報を採用選考に利用する」ことについては、「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」(3省合意)のなかで、「情報開示要件(学生情報を活用する旨等を募集要項等に明示)」と定められていますが、参加後に知らされるという回答もありました。企業側は、学生に正しくそしてわかりやすく情報が伝わるよう適切な開示が求められるでしょう。
【調査概要】「マイナビ 2025年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(8月)」
○調査期間/2023年8月20日(日)~8月31日(木)
○調査方法/マイナビ2025の会員に対するWEBアンケート
○調査対象/2025年3月卒業見込みの全国の大学3年生、大学院1年生
○調査機関/自社調べ
○有効回答数/2,288名(文系男子388名 文系女子894名 理系男子478名 理系女子528名)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。
◆本調査の詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社マイナビ / 9月13日発表・同社プレスリリースより転載)