【パーパス意識調査レポート】個人のパーパスが言語化されていると、企業のパーパスへの共感が2倍に
組織と個人のより良き関係性構築と個人の主体的なキャリア開発を支援する一般社団法人プロティアン・キャリア協会 (東京都新宿区、代表理事:田中研之輔・有山徹、以下、「当協会」)は、人事部門・キャリア支援者・経営陣他555人を対象にパーパスに関しての実態調査を実施いたしました。
◆パーパス意識調査に関するサマリ
- 企業のパーパスへの共感は、職種別に集計した結果、経営陣、人事部門、キャリア支援者、その他部門(新規事業開発、営業等)の順に共感度が高い。
- 企業のパーパスへの共感は管理職、非管理職の区分で見ると管理職が59.6%、非管理職が49.6%と10ポイント管理職が上回る。
- 5千名以上の企業規模では72.7%がパーパスを設定。企業規模が大きいほどパーパス設定の割合が高い。
- パーパスが言語化されていない人の自社のパーパスへの共感割合が40.8%、明確に言語化できている人自社のパーパスへの共感割合が72.8%と、約2倍近く共感割合が異なる結果に。
■職種別のパーパスへの共感度はパーパス策定への主体的関与が強い経営陣・人事部門が高い結果に
「パーパスへどれくらい共感しているか」を職種別に集計した結果、経営陣、人事部門、キャリア支援者、その他部門(新規事業開発、営業等)の順に共感度が高い結果となりました。
組織がパーパスを設定する際に、主体的に関与していると考えられる経営陣、人事部門がパーパスへの共感が高まりやすいと考えられます。一方で、全体ではパーパスに共感している割合が53%と約半数はパーパスに共感していない(又はパーパスが設定されていない)結果となりました。
■在籍期間が長い傾向にある管理職のパーパス共感度が高い
「パーパスへどれくらい共感しているか」を管理職、非管理職の区分で見ると管理職が59.6%、非管理職が49.6%と10ポイント管理職が上回る結果となりました。特に日系大手においては、管理職の方は非管理職より在籍期間が長い傾向が想定されるため、その分、組織のパーパスへの共感が生まれやすくなったものと考えられます。
■企業規模が大きいほどパーパス設定の割合が高い
全体の組織パーパス設定割合は56.6%と約半数の企業がパーパスを設定している結果となりました。5千名以上の企業規模では72.7%、パーパスを設定しています。企業規模が大きいほど、パーパスの設定割合が高い傾向がみられました。メンバーシップ型からジョブ型への移行も進む中でのエンゲージメント向上施策として「パーパスの設定」について、大手企業ほど積極的に取り組んでいる実態が数字でも確認されています。
■個人のパーパスが言語化されていると、企業のパーパスへの共感が2倍に
自身のパーパスの言語化が明確な人ほど組織パーパスの共感の割合が高まることが分かりました。パーパスが言語化されていない人の自社のパーパスへの共感割合が40.8%、明確に言語化できている人自社のパーパスへの共感割合が72.8%と、約2倍近く共感割合が異なる結果に。組織のパーパスへの共感を高めるには、まず個人のパーパスの言語化が必要であると考えられます。
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(一般社団法人プロティアン・キャリア協会 / 8月18日発表・同法人プレスリリースより転載)