Z世代の「残業時間」に関する実態調査2023 第2弾
「人と時間を味方に」クラウドERP「ZAC」を提供する株式会社オロ(本社:東京都目黒区、代表取締役社長執行役員:川田 篤、以下「オロ」)は、IT・広告・コンサルティング業といった知的サービス業に従事する18歳~29歳のZ世代 906名に対して、「残業時間」に関する実態調査を実施いたしましたのでご報告いたします。今回の調査リリースは「Z世代の「残業時間」に関する実態調査2023 第1弾」に続く第2弾となります。
第1弾では、Z世代は、個人の成長は業務時間の長さに比例するのではなく、業務の密度に比例すると考えており、「働く時間(量)より質」を大切にしていることを明らかにしました。今回の第2弾では、Z世代は「残業」が必ずしも嫌だとは感じておらず、「納得してやっている」こと、しかしながら「隠れ残業」や「残業の過少・過大申告」を行っているケースが多く存在していることを明らかにしています。
【調査結果サマリー】
- 直近1ヶ月の残業時間 「なし」14.5%、「61時間以上」計3.3%
- 「残業がない状況」に「納得している」75.6%
- 残業を「納得してやっている」67.9%
- 勤怠管理の方法は「勤怠管理システムを利用」78.7%
- 会社の把握している労働時間は「実際よりも短い」11.9%
- 「サービス残業」や「持ち帰り残業」を「している」計42.2%
- 勤怠管理の仕方により「過少申告・過大申告」する割合が増加
- 勤怠管理の仕方により「隠れ残業」の割合も増加
■直近1ヶ月の残業時間 「なし」14.5%、「61時間以上」計3.3%
Z世代の方々に1ヶ月の残業時間を質問したところ、
「残業はない」14.5%
「10時間以下」30.6%
「11~20時間」23.6%
「21~30時間」13.8%
「31~40時間」8.7%
「41~50時間」3.6%
「51~60時間」1.9%
「61~70時間」1.2%
「71~80時間」0.6%
「81時間以上」1.5%
残業「なし」と回答した人が14.5%。一方で残業時間が「61時間以上」の人、計3.3%と、長時間労働している人の存在も明らかとなっています。
■「残業がない状況」に「納得している」75.6%
「残業がない」と回答した人に、「残業がない状況」に納得しているかどうかをたずねたところ、
「納得している」75.6%
「納得していない」7.6%
「どちらでもない」16.8%
という結果になっています。
■残業を「納得してやっている」67.9%
「残業をしている」と回答した方々に、残業を「納得してやっているか」を質問したところ、
「納得している」67.9%
「納得していない」18.1%
という結果になっています。Z世代は、残業が必ずしも嫌だとは感じておらず、納得してやっていること、また、残業がない状況に、納得していない層も一部いることが明らかになりました。
■勤怠管理の方法は「勤怠管理システムを利用」78.7%
勤怠管理の方法について質問したところ、
「勤怠管理システム」78.7%
「自己申告(紙やエクセル、ワードなどを提出)」11.7%
「タイムカード(紙)」5.3%「上司が確認・記録」1.0%
という結果となっています。
勤怠管理システムを導入し、公平、公正に勤怠を管理しようと考える企業が多いことがわかります。
■会社の把握している労働時間は「実際よりも短い」11.9%
労働時間を会社が正確に把握できているかをたずねたところ、
「正確に把握している」71.6%
「会社の把握している労働時間は実際よりも短い」11.9%
「会社の把握している労働時間は実際よりも長い」6.5%
「わからない」9.9%
という結果になっており、労働時間を短く申告する(過少申告)ケースだけでなく、長く申告(過大申告)するケースがあることも明らかになりました。
■「サービス残業」や「持ち帰り残業」を「している」計42.2%
賃金が支払われない「サービス残業」や「持ち帰り残業」をしているかを質問したところ、
「かなりしている」7.8%
「少ししている」17.1%
「ほとんどしていない」17.3%
「していない」54.2%
「わからない」3.5%
「かなりしている」「少ししている」「ほとんどしていない(ゼロではない)」計42.2%の人が「隠れ残業」をしている結果となりました。
■勤怠管理の仕方により「過少申告・過大申告」する割合が増加
勤怠管理の仕方により、会社への申告がどのように変化するかを調べたところ、
勤怠管理システム
「会社は正確に把握している」76.9%
「会社が把握している時間は実際より短い」9.5%
タイムカード(紙)
「会社は正確に把握している」71.4%
「会社が把握している時間は実際より短い」20.4%
自己申告(紙やエクセル、ワードなどを提出)
「会社は正確に把握している」53.8%
「会社が把握している時間は実際より短い」25.5%
上司が確認・記録
「会社は正確に把握している」44.4%
「会社が把握している時間は実際より短い」22.2%
という結果になっています。「自己申告」や「上司が確認・記録」する方法で勤怠を管理している場合、「勤怠管理システム」を利用する場合に比べ、「過少申告・過大申告」する割合が増加しており、管理精度が大幅に低下していることが明らかになりました。
■勤怠管理の仕方により「隠れ残業」の割合も増加
また、勤怠管理の仕方により、「サービス残業」や「持ち帰り残業」が行われる割合に変化があるのかを調べたところ
勤怠管理システム
「かなりしている」5.9%
「少ししている」16.8%
タイムカード(紙)
「かなりしている」22.4%
「少ししている」20.4%
自己申告(紙やエクセル、ワードなどを提出)
「かなりしている」13.2%
「少ししている」18.9%
上司が確認・記録
「かなりしている」0.0%
「少ししている」22.2%
勤怠管理システム以外の方法で勤怠を管理している場合、「隠れ残業」が行いやすい環境にあると言えそうです。
今回の調査から、Z世代は、残業が必ずしも嫌だとは感じておらず、納得してやっていること、また、残業がない状況に、納得していない層も一部いることがわかりました。また、会社側は勤怠を正しく管理しようと「勤怠管理システム」を導入しているケースが多いこともわかりました。
しかしながら、「隠れ残業」を行っている割合は42.2%と多く、一部、過少・過大申告を行っているケースがあることも明らかになりました。特に、「勤怠管理システム」を導入していない場合には、「隠れ残業」「過少・過大申告」がしやすいこともあり、その数が多くなっています。
調査概要:Z世代の「残業時間」に関する実態調査2023 第2弾
対象エリア:全国
対象者:知的サービス業に従事する18歳~29歳のZ世代 906名
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査期間:2023年3月17日~2023年3月24日
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100にならない場合があります。
※本調査内容を転載・ご利用いただく場合は、クレジットを記載してください。
「例:クラウドERP「ZAC」を提供する株式会社オロが実施した調査によると・・」
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社オロ/ 7月18日発表・同社プレスリリースより転載)