業務上のAI活用とリスキリングの関係性について調査
リスキリング実施企業は、AI活用が約7割と活発
総合人材サービス、パーソルグループのパーソルイノベーション株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:長井 利仁)が展開する、リスキリング支援サービス『学びのコーチ』では、全国の企業にお勤めの方を対象に、「リスキリング」に関する定点調査を四半期ごとに実施しています。今回は、2023年6月版定点調査の続編として、業務上のAI活用とリスキリングの関係性についての調査を実施しましたのでその結果をお知らせします。
※本調査でいうリスキリングとは、「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」と定義します。
■TOPIX
- 半数以上の企業が業務にAI(ChatGPT等)を活用している、または導入を検討している
大企業では約7割が業務にAIを活用、または導入を検討している - リスキリング実施企業は、業務のAI活用が約7割と活発
- リスキリングの取り組みに大きな成果が出たと感じている企業では、AIの活用度が非常に高い
■調査結果
✓大企業では約7割が業務にAIを活用、または導入を検討している
回答者が主に勤めている企業において、「どの程度AI(ChatGPT等)を業務で活用していますか?」と尋ねたところ、「AIを導入し本格的に活用している」との回答が11.5%、「AIを導入し試験的に活用している」との回答が23.5%、「AIの導入を準備・検討している」との回答が16.5%となり、半数以上の企業が業務にAIを活用している、またはAIの導入を検討していることが分かりました。
これに対して、企業規模別の回答を見ると、大企業では69.7%が業務にAIを活用または、AIの導入を検討していることが分かりました。大企業が先行して取り組んでいる実態が伺えます。
✓リスキリング実施企業は、業務のAI活用が約7割と活発
回答者が主に勤めている企業において、「どの程度AI(ChatGPT等)を業務で活用していますか?」の回答を、リスキリング実施、未実施別で見ると、リスキリングを実施している企業では、「AIを導入し本格的に活用している」との回答が26.9%、「AIを導入し試験的に活用している」との回答が42.8%、「AIの導入を準備・検討している」との回答が15.5%となり、約7割が積極的に活用・検討していることが分かりました。リスキリングを実施している企業では、AIの活用度が高いと読み取れます。
✓リスキリングの取り組みに大きな成果が出たと感じている企業では、AIの活用度が非常に高い
AIの活用状況とリスキリングの成果実感の関連性についてクロス集計したところ、リスキリング実施者の企業において、「企業としてのリスキリングの取り組みに大きな成果が出たと感じている」と回答した方の約9割が業務にAIを導入し本格的に活用していることが分かりました。リスキリングの効果実感が高い企業ほど、AIの活用度が高いと読み取れます。
■調査概要
調査手法 ︓ インターネットリサーチ Fastask(株式会社ジャストシステム提供)でアンケート調査を実施
調査対象 ︓ 全国の企業にお勤めの方
調査期間 ︓ 2023年5月23日(火)~5月30日(火)
対象人数 ︓ 660
企業属性 ︓ ※大企業:従業員数が300人以上の企業
※中小企業とスタートアップ:従業員数が300人未満で、新規事業開発と成長を経営の主軸に置かない企業と従業員数が300人未満で、新規事業開発と成長を経営の主軸に置く企業。
大企業の子会社やグループ会社は含まれない。
◆本調査の詳細は、こちらをご覧ください。
(パーソルイノベーション株式会社/ 6月28日発表・同社プレスリリースより転載)