転職求人倍率 2023年5月
~ 求人数は調査開始以降で過去最高値、柔軟なワークスタイルを導入する企業が増加 ~
パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」(編集長:加々美 祐介)は、2023年5月の転職求人倍率をまとめた「doda転職求人倍率」を発表いたします。
■2023年5月の概況
・転職求人倍率
2023年5月の転職求人倍率は、前月から-0.02ポイントの2.20倍となりました。求人数は前月比101.0%、前年同月比134.5%となりました。転職希望者数は前月比101.8%、前年同月比113.3%でした。
・求人増加率 P.2「■業種別 求人数増加率」「■職種別 求人数増加率」参照
求人数は、業種別では12業種(「その他」は除外)のうち9業種で前月から増加しました。最も増加率が大きかったのは「人材サービス」(前月比105.5%)、次いで「金融」(前月比104.7%)でした。職種別では11職種(「その他」は除外)のうち8職種で前月から増加し、増加率が最も大きかったのは「専門職(コンサル・金融)」(前月比104.0%)、次いで「専門職(建設・不動産)」(前月比102.9%)となりました。
■解説と今後の見通し(doda編集長 加々美 祐介)
・2023年5月の解説
求人数は調査開始以降で過去最高値、柔軟なワークスタイルを導入する企業が増加
5月の求人数は前月比で101.0%に増加し、本定義で求人倍率を算出した2019年1月以降で過去最高値となりました。求人増加率が最も大きかった「人材サービス」では、新型コロナウイルス感染症の5類引き下げによってオフィスワークとテレワークを組み合わせた「ハイブリッドワーク」といった柔軟なワークスタイルを推進する企業が増えたことに伴い、連動してネットワーク環境整備のニーズが高まり、技術系アウトソーシング企業でITエンジニア職の求人が増えました。一方、転職希望者数は、例年夏の賞与後に転職を目指して転職活動を始める人が増える傾向にあり、今年も同じ動きが見られ、増加したと考えられます。求人数、転職希望者数ともに増加しましたが、転職希望者数の増加率のほうが大きかったため、転職求人倍率は下降しました。
・6月以降の見通し
6月は、新卒の採用・入社が落ち着く時期でもあり、第二新卒枠として採用が増える傾向にあるため、求人数は増加すると思われます。転職希望者数も、引き続き10月入社を目指して転職活動を始める人が増え、例年どおり増加が見込まれます。転職希望者数の増加率よりも求人数の増加率のほうが大きい可能性があるため、転職求人倍率は上昇すると推測されます。
◆本調査の詳細は、こちらをご覧ください。
(パーソルキャリア株式会社/ 6月15日発表・同社プレスリリースより転載)