転職求人倍率 2023年3月
~ マスク着用ルールの緩和を受けた人流回復を見越し、「レジャー・外食」で求人が増加 ~
パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」(編集長:加々美 祐介)は、2023年3月の転職求人倍率をまとめた「doda転職求人倍率」を発表いたします。
■2023年3月の概況
・転職求人倍率
2023年3月の転職求人倍率は、前月から+0.10ポイントの2.25倍となりました。求人数は前月比102.7%、前年同月比136.5%となりました。転職希望者数は前月比98.0%、前年同月比112.7%でした。
・求人増加率
求人数は、業種別では12業種(「その他」は除外)のうち11業種で前月から増加しました。最も増加率が大きかったのは「エネルギー」(前月比106.0%)、次いで「レジャー・外食」(前月比105.5%)でした。職種別でも11職種(「その他」は除外)のうちすべてで前月から増加し、増加率が最も大きかったのは「販売・サービス」(前月比105.3%)、次いで「専門職(コンサル・金融)」(前月比103.7%)となりました。
■解説と今後の見通し(doda編集長 加々美 祐介)
・2023年3月の解説
マスク着用ルールの緩和を受けた人流回復を見越し、「レジャー・外食」で求人が増加
3月の求人数は、2020年9月から31カ月連続で増加し、前月に引き続き過去最高値※を更新しました。求人増加率が最も大きかった「エネルギー」では、前月に引き続きカーボンニュートラルに向けて水素やアンモニア製造、蓄電池関連事業といった再生可能エネルギーに関わる新規事業開発ポジションの求人が増えました。次いで増加率が大きかった「レジャー・外食」では、ホテルや飲食店での接客スタッフに関する求人が増えました。これは新型コロナウイルス感染症の5類引き下げやマスク着用ルール緩和を受けて、人流が回復することを見越したからだと考えられます。一方、転職希望者は、新年度に向け転職活動を行う人が増えた1月、2月の反動を受けて、3月は減少したと思われます。求人数は増加し、転職希望者数は減少したため、転職求人倍率は上昇しました。※本定義で転職求人倍率を算出した2019年3月以降
・4月以降の見通し
4月は、経済活性化による企業の採用意欲の高まりは継続すると考えられるため、求人数は増加が予想されます。一方で、転職希望者数も、例年どおり増加が見込まれます。これは、4月は部署異動や昇給・昇格などが行われるため環境や気持ちの変化が起こりやすく、選択肢の一つとして転職を検討する動きが増えるからだと考えられます。求人数の増加率よりも転職希望者数の増加率のほうが大きい可能性があるため、転職求人倍率は横ばいまたは下降すると推測されます。
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(パーソルキャリア株式会社 / 4月20日発表・同社プレスリリースより転載)