2022年女性の働き方調査~女性は働きやすくなったか?「実感ない」71.0%~
女性は働きやすくなったか?「実感ない」71.0%、「働く女性の数が増えてきた」57.8%、2023年は「女性が働きやすくなると思う」37.4%
仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は『働く女性の2022』をテーマに、主婦層を中心とする就労志向の女性にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数:645件)
■調査結果概要
- 2022年を振り返り、女性が働きやすくなった実感「ない」71.0%/3ヶ年比較
- 働きやすくなった実感「働く女性の数が増えてきた」57.8%
- 2022年は「在宅など、より自由にキャリアを選べるようになった年」55.2%
- 2023年予測「在宅など、より自由にキャリアを選べるようになる年」49.0%
- 2023年予測「女性が働きやすくなると思う」37.4%
- 働きやすくなる理由「働く女性の数がさらに増える」59.8%
- フリーコメントより
7.フリーコメント(一部抜粋)
◇フリーコメントより抜粋(年代:就業形態)
<2022年は女性が働くことについてどのような年だったかの質問で「その他」を選んだ人の声より抜粋>
・女だからということでなく、仕事がない年(50代:SOHO/在宅ワーク)
・家族の在宅ワークやオンライン授業で、外で働きずらくなった(50代:今は働いていない)
・人手不足により求人が増えた(50代:契約社員)
・パートの年金加入条件が拡大されたことで家事育児の時間と収入のための仕事の時間のバランスをとりづらくなった(30代:パート/アルバイト)
<2023年は女性が働くことについてどのような年になると思うかの質問で「その他」を選んだ人の声より抜粋>
・大きくは変わらないと思う(50代:派遣社員)
・働くことを推奨していても実際は働けない。育児をしながらでも働ける仕事がほしい。短時間勤務(30代:今は働いていない)
・劇的に変わりはしないと思うが、自由にキャリアを選べるよう、女性の努力が求められる年になると思う(50代:契約社員)
・私の下の世代、これから赤ちゃんを産み育てる人たちには手厚くなりそうだが、小学生以上の子どもを育てている非正規雇用の人たちにとっては変わらず報われない年(40代:パート/アルバイト)
■しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎より
女性活躍推進法が施行されてから6年が経ちました。主婦層を中心とする就労志向の女性に「2022年を振り返って、2021年より「女性が働きやすくなった」実感はありますか?」と尋ねたところ、「ある」と回答した人は29.0%に留まります。しかしながら、直近3ヶ年での比較では最も高くなりました。決して喜べる数字ではありませんが、前年比で7ポイント近く上昇しています。「ある」と回答した人に理由を尋ねると「働く女性の数が増えてきた」が57.8%、「産育休や在宅勤務などの制度が充実してきた」が51.9%と半数を超えました。また、「2022年は「女性が働く」ことについて、どのような年だったと思いますか?」との質問には「転職や独立、在宅ワークなど、これまでより自由にキャリアを選べるようになった年」と答えた人が過半数で断トツの比率でした。柔軟な働き方の広がりは、多くの人が実感しているようです。
一方「2023年は「女性が働く」ことについて、どのような年になると思いますか?」との質問に対しても、「転職や独立、在宅ワークなど、これまでより自由にキャリアを選べるようになる年」が最も多く半数近くとなりました。また「2023年は、2022年より「女性が働きやすくなる」と思いますか?」と尋ねた際には37.4%が「思う」と回答し、2022年に働きやすくなった実感があると答えた比率29.0%を上回りました。「思う」と回答した理由を尋ねると「働く女性の数がさらに増える」が6割近くとなっています。働く女性の数が増えるほど、女性がより働きやすくなる印象も高まるようです。しかしながら、働いている女性がその仕事に満足しているとは限りません。就労志向の女性の希望は二重構造であることが、過去の調査からもわかっています。働きたいと考える女性が、心から望む働き方を実現できる状態こそ社会が目指すべき姿なのだと考えます。
■調査概要
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:645名 ※女性のみ
調査実施日:2022年11月18日(金)~2022年12月2日(金)まで
調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOB』登録者
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社ビースタイル ホールディングス / 12月13日発表・同社プレスリリースより転載)