転職求人倍率 2022年9月は2.11倍(前月差+0.02ポイント)
インバウンド需要の拡大を見越して、「小売・流通」で最も求人数が増加
パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」(編集長:大浦 征也)は、2022年9月の転職求人倍率をまとめた「doda転職求人倍率」を発表いたします。
・doda転職求人倍率レポート
doda転職求人倍率は、中途採用市場における需給バランスを表すもので、dodaの会員登録者(転職希望者)1人に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値です。<算出式※:求人数(採用予定人員)÷ 転職希望者数>※分子・分母はdoda独自の定義により算出したものです。
■2022年9月の概況
・求人倍率
2022年9月の転職求人倍率は、前月から+0.02ポイントの2.11倍となりました。求人数は前月比103.9%、前年同月比146.5%となりました。転職希望者数は前月比103.1%、前年同月比110.8%でした。
・求人増加率
求人数は、業種別では12業種(「その他」は除外)のすべてで前月から増加しました。最も増加率が大きかったのは「小売・流通」(前月比107.2%)、次いで「メディカル」(前月比107.1%)でした。職種別でも11職種(「その他」は除外)のすべてで前月から増加し、増加率が最も大きかったのは「事務・アシスタント」(前月比108.5%)、次いで「専門職(メディカル)」(前月比106.8%)となりました。
■2022年9月の解説
・インバウンド需要の拡大を見越して、「小売・流通」で最も求人数が増加
9月の求人数は、2020年9月から25カ月連続で増加し、前月に引き続き過去最高値※を更新しました。求人増加率が特に大きかった「小売・流通」では、ドラッグストア関連の企業で求人が増加しています。その背景には、引き続きマスクなどの衛生用品の売り上げが好調なほか、インバウンド需要の拡大による外国人の来店増加を見越して採用を強化したと考えられます。一方で転職希望者数は、冬の賞与後の転職を見据えて転職活動を始めるタイミングであり、例年9月を境に増加傾向に転じることから、今年も同様に増えました。求人数の増加幅が転職希望者のそれを上回ったことで、転職求人倍率は上昇し、前月に引き続き過去最高値を更新しました。※本定義で転職求人倍率を算出した2019年1月以降
■翌月以降の見通し
10月の求人数は、経済活動の活性化により、引き続き企業の人手不足が深刻化していると考えられるため、増加すると思われます。一方で、転職希望者数は、9月に続いて冬の賞与後の転職を見据えて転職活動を始める人が増える傾向にあり、翌年1月の入社を目指す人が今年も同様に増加すると予想され、転職求人倍率は横ばいになる見込みです。今後、入国者数の上限撤廃や短期滞在のビザ免除、観光需要喚起策などにともない、「レジャー・外食」など一部の企業の求人動向に影響が出ると推測されます。(doda編集長 大浦 征也)
本件に関するお問い合わせ
パーソルキャリア株式会社 広報部
03-6757-4266(受付時間 平日 9:00~18:00)
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(パーソルキャリア株式会社/10月20日発表・同社プレスリリースより転載)