2022年1-7月「正社員の平均初年度年収推移レポート」・「正社員求人掲載数・応募数推移レポート」
22年1-7月の平均初年度年収は453.9万円で上昇率は鈍化
最も年収が増加した業種は「メーカー」
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)が運営する総合転職情報サイト『マイナビ転職』は、「正社員の平均初年度年収推移レポート」と「正社員求人掲載数・応募数推移レポート」について、2022年1-7月の総評を発表しました。本調査は、総合転職情報サイト『マイナビ転職』に掲載された求人の「平均初年度年収(未経験・経験者求人別)」、「掲載数・応募数」の推移を調査したものです。
《TOPICS》
- 2022年1-7月の平均初年度年収は453.9万円で上昇率は鈍化。2021年平均と比較して最も年収が増加した業種は「メーカー」、次いで「IT・通信・インターネット」
- 2022年1-7月の求人件数は2018年平均比134.1%。企業の採用意欲が上昇
【調査概要】
<2022年1-7月平均初年度年収>
2022年1-7月の正社員の平均初年度年収は453.9万円(未経験者求人:422.7万円、経験者求人:513.8万円)。調査を開始した2018年からの年間平均と比較すると年収は増加傾向にあるが、上昇率は鈍化した。
平均初年度年収を業種別にみると、「IT・通信・インターネット」が最も高く511.5万円、次いで「コンサルティング」が498.6万円、「金融・保険」が492.8万円となった。2021年平均と比較して、2022年1-7月平均の増加額が最も高かったのは「メーカー」で7.2万円増。次いで「IT・通信・インターネット」が6.8万円増、「商社」は4.1万円増だった。
また、「メーカー」の求人について職種別に詳しく見てみると、2021年平均より増加額が最も高かった職種は「企画・経営」で24.3万円増、次いで「WEB・インターネット・ゲーム」が17.3万円増、「ITエンジニア」が16.7万円増だった。新型コロナウイルスの影響が依然として続く中でIT化やDXに力を入れる「メーカー」が多かったと予想される。
エリア別の2022年1-7月の平均初年度年収は、「関東」が最も高く466.7万円、次いで「東海」が442.8万円、「九州・沖縄」が442.3万円と続いた。2021年平均と比較すると、「関東」「甲信越・北陸」は微減、その他エリアは増加した。
<2022年1-7月求人件数>
2022年1-7月の求人件数は調査を開始した2018年の年間平均比134.1%という結果だった。月別でみると特に6月・7月は140%以上で推移しており、企業の採用意欲の高まりが顕著に見られた。また、掲載求人の平均募集比率は、未経験者求人が65.8%、経験者求人が34.2%だった。2021年までは年間平均の経験者求人比率が増加傾向にあったが、今年に入り減少に転じた。
2022年1-7月で最も求人広告の掲載数が伸びている業種は「環境・エネルギー」で173.9%、次いで「IT・通信・インターネット」で151.1%、「商社」で149.4%と続いた。新型コロナウイルスの影響で2018年平均を下回っていた「流通・小売・フード」「運輸・交通・物流・倉庫」などの業種についても、2022年1-7月平均ではすべて100%以上となった。
『2022年1-7月 正社員の平均初年度年収推移レポート』
『2022年1-7月 正社員求人掲載数・応募数推移レポート』
【調査期間】
2022年1月1日(土)~2022年7月31日(日)
【調査機関】
自社調べ
【集計対象データ】
該当月における、弊社総合転職情報サイト「マイナビ転職」に掲載開始された求人情報、応募数から、下記除外対象データを除き集計
※除外対象:雇用形態が正社員以外
※厚生労働省「国民生活基礎調査 所得の分布状況」を元に、所得金額上側1%を本レポートでは外れ値として設定
【集計対象エリア】 全国47都道府県
関東:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、栃木県、茨城県、群馬県
関西:大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県、和歌山県
東海:愛知県、静岡県、岐阜県、三重県
北海道・東北:北海道、宮城県、青森県、岩手県、秋田県、山形県、福島県
甲信越・北陸:新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県
中国・四国:広島県、岡山県、鳥取県、島根県、山口県、香川県、徳島県、愛媛県、高知県
九州・沖縄:福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
◆本調査の詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社マイナビ / 8月24日発表・同社プレスリリースより転載)