2022年 副業・兼業に関する実態調査
キャリアや就職・転職全般に関する研究や各種調査を行う機関『Job総研(※1)』を運営する株式会社ライボ(本社:東京都渋谷区 代表取締役:小谷匠 以下「ライボ」)は、663人の社会人男女を対象に「2022年 副業・兼業に関する実態調査」を実施しました。同調査は副業・兼業の実施率や、コロナ禍前後の実施率推移、また始めたきっかけや理由及び収入額や労働時間、今後の実施予定などについて調査しました。
【コロナ前後の副業・兼業の実態】
コロナ禍を境に働き方は大きく変化し、働き方改革や法整備により日本での柔軟なワークスタイルが進む中、それが影響して副業・兼業をする社会人も年々増加傾向にあります。2022年7月には「副業・兼業の促進に関するガイドライン」改定を厚生労働省が発表し、働き方改革の施策の1つとして副業・兼業の普及促進を進めています。
この背景にJob総研では、663人の社会人男女を対象に副業・兼業の実施率や、コロナ禍前後の実施率推移、また始めたきっかけや理由及び収入額や労働時間、副業・兼業の興味度や今後の実施予定などについて調査した、「2022年 副業・兼業に関する実態調査」を実施しました。
【TOPICS】
- 全体の21.6%が「現在副業・兼業をしている」と回答。89.1%が「今後始めたい」と回答
- コロナ禍を境に副業や兼業が急増。2019年が実施率37.1%に対し2022年は74.1%
- 始めた理由は「収入を上げるため」が83.2%で最多回答。44.1%が「本業だけでは生活苦」と回答
- 副業や兼業をしていない理由は「会社から禁止されているから」が39.8%で最多回答
- 本業とあわせた合算年収の平気は751.4万円。副業や兼業のみの収入は192.6万円
【副業兼業の実施率】
現在の副業・兼業実施率について全体の21.6%が「副業・兼業をしている」と回答し、「副業・兼業をしていない」と回答したのは78.4%の結果になりました。
また「副業・兼業をしている」の回答を“年代別”で見ると、50代が26.7%で最多になり、最も少ないのは20代の15.0%でした。更に同じく「副業・兼業をしている」の回答を“本業だけの年収区分”で見ると「200万円未満」が35.3%で最多になり、次いで「1,000万円以上」が25.9%、「800~1,000万円未満」が23.5%で上位3つの回答になりました。
【コロナ前後の推移】
副業・兼業を始めたタイミングについては全体の45.5%が「コロナ禍後」と回答し、54.5%が「コロナ禍前」の結果になりました。また副業・兼業を始めた時期を見ると、コロナ禍前の2019年までは37.1%に対し、コロナ禍に入った2020年に急増し、そこから毎年約10%増の推移で2022年は74.1%と、コロナ禍に入ってから副業・兼業を開始した回答者が多いことがわかりました。
【始めるきっかけ・始めない理由】
副業・兼業をしていると回答した143名の“始めた理由”で最も多かったのは、「収入を上げるため」で83.2%、次いで「時間を有効活用するため」が35.7%、「自身のスキルを向上させるため」が33.6%で上位3つの回答になりました。また”始めたきっかけ”については「本業だけでは生活が苦しくなった」が44.1%で最多回答になりました。
一方副業・兼業をしていないと回答した520人にその理由を聞くと、「会社から禁止されているから」が39.8%で最多回答になり、次いで「本業が忙しくて時間がない」が28.8%、「同時進行する自信がない」が26.2%で上位3つの回答になりました。
【副業・兼業の労働時間】
副業・兼業をしていると回答した143人に本業以外で仕事をしている社数を聞くと、「1社」が63.6%で最多回答になり、「2社」が25.9%、「3社」が4.2%と続き、最も少ないのは「5社以上」2.8%の回答結果になりました。また副業・兼業に割く労働時間では全体平均で7.4時間でした。
【副業・兼業の収入】
副業・兼業のみで得ている年収の平均は「192.6万円」、中央値は「100万円」の回答になり、回答の中の最高値は「1,655万円」で最低値は「1万円」の結果でした。
また、本業と合算した年収の平均は「751.4万円」、中央値は「650万円」の回答結果になりました。
【今後の副業・兼業について】
今後副業・兼業をしたいか否かについて聞くと、「したいと思う」60.5%と「どちらかといえばしたいと思う」29.3%を合算した89.8%が“したい派”の回答をしました。“したくない派”は10.2%でした。
“したい派”を回答した595人にその理由を聞くと、「収入を上げるため」84.7%が最多回答になり、次いで「自身のスキルを向上させるため」が37.8%、「時間を有効活用するため」が29.7%で上位3つの結果になりました。更に“したくない派”の理由は「プライベートに時間を割きたいから」が35.3%で最多になり、次いで「本業に集中したい」が32.4%、「同時進行する自信がない」が26.5%で上位3つの回答結果になりました。
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社ライボ / 8月15日発表・同社プレスリリースより転載)