2023年卒 学生就職モニター調査 5月の活動状況
4人に1人が5月中に入社予定先を決めて活動を終了
6月1日を前にして、就職活動の最終局面に入った学生も
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2023年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2023年卒 学生就職モニター調査 5月の活動状況」の結果を発表しました。
《TOPICS》
- 4人に1人が5月中に入社予定先を決めて活動を終了。6月1日を前にして就職活動の最終局面に入った学生も
- 5月に受けた面接のうち、WEB面接が占める割合は前年同月比11.5pt減の71.2%。企業の最終面接への対応について「対面式の面接が適切」は76.7%
- OB・OG訪問で会ったうち、WEB上で会った割合は70.9%で前年よりやや減少
- 動画ES・自己PR動画の提出経験者は44.2%で前年より増加。学生の中には動画提出を良く思わない意見も
【調査概要】
2023年卒の5月の活動状況を見ると、1次面接を受けた割合は37.8%(前月比22.7pt減、前年同月比6.6pt減)、最終面接を受けた割合は33.3%(前月比2.5pt減、前年同月比2.5pt減)だった。5月中に入社予定先を決めて就職活動を終了した割合は25.3%(前月比4.9pt増、前年同月比2.0pt増)で4人に1人の割合となった。面接を受けた割合は減少しているが、一方で就職活動を終了した割合は前年同月比で増加している。前年より活動進捗がやや早く、6月1日を前にして就職活動の終了局面に入った学生もいるようだ。
学生が5月に受けた面接のうち、WEB面接が占める割合は前年同月比11.5pt減の71.2%だった。WEB面接が減少した理由として、前年同時期より早く活動の最終局面に差し掛かり、最終面接を受ける学生が増えたことが考えられる。最終面接への企業の対応として「十分な感染対策をして対面式の面接を実施する」ことを支持する学生が76.7%(前年同月比13.7pt増)に達していることや、企業が最終面接をすべて対面で実施する割合(予定)が69.6%と過半数以上を占めていることからも(※1)、企業・学生ともに選考の最終フェーズにおいて対面を望んでいることが分かる。
(※1)引用:「マイナビ2023年卒 企業新卒採用予定調査」
OB・OG訪問をした経験があるのは全体で25.7%(前年比1.2pt減)だった。会った人数の平均は5.1人(前年比0.1pt増)で、うち実際に会ったのは平均1.5人、WEBで会ったのは平均3.6人だった。WEB上で会った割合は70.9%で前年より4.8pt減少した。
動画ES・自己PR動画の提出をしたことがある割合は44.2%(前年比11.0pt増)で前年より増加した。また、動画ES・自己PR動画についてどう思うかでは「良いと思わない(どちらかと言えば含む)」が71.9%(前年比0.5pt減)で7割を超えた。提出を求められた際に思ったことを聞いてみると、「面倒だ(43.4%)」「動画でなく面接で評価してほしい(35.2%)」のほか、「評価基準が分からない(31.7%)」といった「動画への評価」に対して不信感を抱く学生の声が見られた。
【調査担当者コメント】
新型コロナウイルスの感染者数が減少傾向にあることや、最終面接について前年より「対面式の面接が適切」だと考える学生が増えたことも影響しているのか、WEB面接の占める割合が前年より減っています。採用する側の企業にとっては、インターンシップ、会社説明会を経て面接に至るまで、すべてWEB上のみだった学生について、最後、内々定を出すときには直接会って判断したいという考えもあるでしょう。しかし、最終面接も「WEB面接が適切」だと考える学生も2割存在しており、そういった学生への配慮も求められます。
(キャリアリサーチラボ 研究員 石田 力)
【調査概要】「マイナビ 2023年卒 学生就職モニター調査 5月の活動状況」
○調査期間/2022年5月25日(水)~5月31日(火)
○調査方法/WEB上のアンケートフォームより入力
○調査対象/2023年卒業予定の全国の大学生および大学院生
○有効回答数/2,037名(文系男子366名 理系男子498名 文系女子548名 理系女子625名)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。
◆本調査の詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社マイナビ/6月23日発表・同社プレスリリースより転載)