グローバル人材1100人に聞く、世代別 転職理由調査
転職を考える理由の1位は「キャリアアップ」、企業を選ぶ際の要素は「給与・報酬」が全世代で最多
日本最大級のグローバル人材に特化した人材紹介会社エンワールド・ジャパン株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:ヴィジェイ・ディオール)は、「エンワールド・ジャパン ホワイトペーパー 2022」の中で、外資系企業、日系グローバル企業で働くグローバル人材1109人を対象に「転職理由調査」を実施しました。
【調査結果 概要】
- 転職を考える理由、ミレニアル・X世代で「キャリアアップ」が1位
- 企業を選ぶ際の要素は「給与・報酬」が全世代で最多
- 転職者の6割以上が「転職者向け口コミサイト」を企業の情報収集に活用
- 外資系企業の就業者、約7割が「LinkedInの求人情報」を活用
【結果解説】
代表取締役社長 ヴィジェイ・ディオール(Vijay Deol)
新型コロナウィルスの大流行も一定の収まりが見えた頃、多くの雇用主が「大退職時代」という流行語を聞いたのではないでしょうか。 日本では、他の多くの先進国に比べて「大退職」の動きは見られませんが、労働市場の流動性は依然として高まっています。今回の調査結果のように、従来同様、キャリアアップやスキルアップ、給与・報酬といった要素は、転職の動機として大きな要因となっていますが、パンデミックが始まって以来、企業の安定性、従業員のウェルビーイング、働き方の柔軟性といった要素も、以前に増して重要になりつつあります。
こうした要素は、転職希望者にとって、新たな仕事の決め手として重要な鍵となっています。 この傾向は今後も継続する可能性が高く、優秀な人材を確保したい企業は、これらの分野を意識し、積極的に取り組む必要があるでしょう。
【調査結果 詳細】
1.転職を考える理由、ミレニアル・X世代で「キャリアアップ」が1位
「転職を考えるきっかけ・理由」に関する質問では、「キャリアアップ(昇進・仕事の幅を広げたい)」(75%)が全体で最多、次いで「給与・報酬を上げたい」(70%)となりました。ミレニアル世代、X世代では傾向に大きな差がなかった一方、ベビーブーマー世代に関しては1位の「給与・報酬を上げたい」(60%)に続いたのは「会社の方針・カルチャーが合わない」(48%)、「職場の人間関係」(42%)と、より風土や人に関する理由が大きく占める結果となりました。
(※ミレニアル世代:25~39歳、X世代:40~59歳、ベビーブーマー世代:60歳以上とする)
2.企業を選ぶ際の要素は「給与・報酬」が全世代で最多
「企業を選ぶ際に重視する要素」に関する質問では、全体で「給与・報酬」(78%)が最多となりました。世代別に見ると、ミレニアル世代では「福利厚生」(38%)、「教育制度」(28%)、「人事評価制度」 (25%)など、組織体制・制度に関する項目で他世代よりポイントが高い結果となりました。一方、ベビーブーマー世代では、「企業のカルチャー」(59%)、「職場の人間関係」 (51%)が上位(2位、3位)にランクインするなど、前設問の結果と同様、企業の風土や人・コミュニティを重視する傾向が見られました。
また、コロナ禍で注目が高まる「働き方の柔軟性(リモートワーク・フレックスタイム制度等) 」については、ベビーブーマー世代と他世代で10ポイント以上の差が開く結果となりました。
3.転職者の6割以上が「転職者向け口コミサイト」を企業の情報収集に活用
「企業の情報収集先」に関する質問では、「企業のホームページ」(84%)が全体で最多でしたが、3 位の「企業の採用ページ」(56%)を差し置いて2 位に並んだのは「転職者向け口コミサイト」(63%)でした。企業の公式情報と併せて、実際の体験記や第三者の情報を参考にするケースが多いことが推察されます。
4.外資系企業の就業者、約7割が「LinkedInの求人情報」を活用
「求人の情報収集先」に関しては、全体で「求人・転職サイト」(64%)が 1 位でしたが、外資系企業に所属する求職者に関しては「LinkedIn」(69%) が1 位となり、日系企業の求職者と大きく差が開く結果となりました。
【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
調査実施期間:2022年2月28日~3月6日
有効回答数:1109人
回答者所属企業:外資系企業社員 41%、日系企業 59%
回答形式:単一回答および複数回答形式
参考:「エンワールド・ジャパン ホワイトペーパー 2022」
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(エンワールド・ジャパン株式会社 / 6月9日発表・同社プレスリリースより転載)