2023年卒 学生就職モニター調査 3月の活動状況
3月中にかかった就活の平均費用は9,909円
オンライン就活の浸透で16年卒の調査開始以来初めて1万円を切る
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2023年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2023年卒 学生就職モニター調査 3月の活動状況」の結果を発表しました。
《TOPICS》
- 入社予定先を決めて就職活動を終えた学生は約1割で、多くの学生が就職活動の最中
- 3月にかかった就活の平均費用は9,909円。16年卒の調査開始以来初めて1万円を切る
- 現時点で就職活動に不安がある学生は68.6%で、前月・前年同月に比べ減少
- 転勤がある企業について「できるだけ避けたい」学生は20.0%、「就職したくない」が11.4%
【調査概要】
2023年卒の大学生・大学院生の3月の就職活動状況について、「企業にエントリーした」が83.3%(前年比5.2pt減)、「企業にエントリーシートを提出した」が79.4%(前年比5.4pt減)と前年に比べて減少したものの、3月に入り多くの学生が就職活動を本格的に開始しているようだ。また、採用活動の終盤である「最終面接を受けた」が33.9%(前年比0.7pt減)、「内々定を得た」が26.5%(前年比3.5pt増)、「入社予定先を決めて就職活動を終えた」が11.1%(前年比3.3pt増)だった。3月中に就職活動を終えた割合は1割にとどまっており、多くの学生が就職活動の最中にいることがわかる。
今年3月の1カ月間にかかった就活費用の平均金額は9,909円(前年同月比582円減)で、16年卒の調査開始以来最も少ない金額となり、初めて1万円を下回った。内訳は、交通費・宿泊費が4,835円(前年同月比200円増)、その他(スーツや書籍など)が5,074円(前年同月比782円減)。就活のオンライン化が定着し、予備のスーツを買う費用などが押さえられたようだ。
就職活動に不安がある学生は68.6%で、前月より16.5pt減少し、前年同月比でも7.6pt低かった。不安に思う要因では「志望企業から内々定をもらえるかどうか(69.0%、前年同月比2.6pt減)」が最も高かった。前年に比べ大きく減少したのは、「企業と直接会う機会の減少(10.2%、前年同月比10.3pt減)」や「企業の採用規模が縮小されるのではないか(8.8%、前年同月比14.8pt減)」で、就職活動を始めた学生が企業の採用意欲が高まっていること感じ、不安の軽減につながったようだ。
希望する働き方を聞いたところ、「新卒で入社する会社で長く勤めたい」は62.6%(前年比1.5pt増)、「キャリアを優先して転職もいとわない」は22.9%(前年比0.4pt増)だった。転勤がある企業についてどう思うか聞いたところ、「就職したくない」が11.4%(前年比1.5pt増)、「できるだけ避けたい」が20.0%(前年比1.5pt増)となった。
【調査担当者コメント】
3月に入り、企業へのエントリーや個別企業セミナーへの参加が本格的に始まりました。今年の就活生は、前年同様WEBでの活動が多い状況の中、活発に行動していたようです。そんな中、就職活動に不安を感じる学生の割合が前月から大きく減少しており、実際に活動してみて今年はそれほど厳しくない、という感触があるのではと思われます。就活にかかった費用では、スーツなどその他の費用が減少しており、先輩の活動を見てWEB中心の就職活動に順応している姿か想像できます。
(キャリアリサーチラボ 研究員 石田 力)
【調査概要】「マイナビ 2023年卒 学生就職モニター調査 3月の活動状況」
○調査期間/2022年3月25日(金)~3月31日(木)
○調査方法/WEB上のアンケートフォームより入力
○調査対象/2023年卒業予定の全国の大学3年生および大学院1年生
○有効回答数/2,030名(文系男子361名 理系男子487名 文系女子569名 理系女子613名)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。
◆本調査の詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社マイナビ/4月21日発表・同社プレスリリースより転載)