女子学生の就職活動に関するアンケート調査
株式会社ディスコ(本社:東京都文京区、代表取締役社長:新留正朗)は、今春卒業予定の女子学生を対象に、就職活動や就労意識に関するアンケートを実施し、経年比較などをしながら特徴を分析しました。
(調査期間:2022年2月18日~3月3日、回答数355人)
<調査結果(一部抜粋)>
■就活開始当初の希望コースと入社企業でのコース
- 当初希望と入社企業での採用コースを比較した。両者とも「総合職」が大半を占めるが、当初の希望では 2 割が「エリア総合職」を希望していた。ワークライフバランスを重視し、長く働きやすい環境を求めての希望と見られるが、実際の入社企業ではほぼ半減している(20.9%→11.5%)。
- コースの選択で迷った経験があるかを尋ねたところ、「とても迷った」(13.8%)、「少し迷った」(23.4%)を合わせて全体の 3 割強が迷った経験があると回答(計 37.2%)。入社コース別で見ると、エリア総合職・一般職入社者において迷った割合が多く、半数近くに上る(計 49.2%)。寄せられた声からは、結婚・出産などのライフプランを考え、迷うケースが多い様子がうかがえる。
■企業研究で意識したこと
- 企業研究をする際に、意識したり調べたりしたことを尋ねた。「残業や休日出勤の実態」が最も多く、7 割を超えている(73.2%)。次いで「多様な働き方の制度(在宅勤務、フレックスなど)」が続く(57.7%)。
- 男子にも同様に尋ねたが、この 2 項目が多く選ばれ、男女ともに入社後の働き方への関心が高いことがわかる。女子学生の 3 番目は「女性の育児休業の取得率」(44.8%)で、注目度の高さがうかがえる。
- 女子学生に、子育て支援制度が充実している企業や女性活用に積極的な企業が受けることのできる認定制度(マーク)等の認知度を尋ねた。「くるみん」は 7 割、「えるぼし」は 4 割以上が認知しているが、企業選びの際に意識した割合はその半数に満たない。他の認定についても認知度に比べ意識した割合は総じて低い。認定有無にとどまらず、さらに詳細な情報を求めているということなのだろう。
■企業にもっと発信してほしいこと
- 「意識したり、調べたりしたこと」と項目を揃え、企業側からもっと発信してほしい情報を選んでもらった。男女ともに最も多いのは「残業や休日出勤の実態」、次いで「多様な働き方の制度(在宅勤務、フレックスなど)」「転勤の実態」と続き、意識したり調べたりしたことと同様の傾向を示している。こうした関心の高い情報は企業側から積極的に発信してもらいたいと考えている様子がうかがえる。
- 実際に寄せらせた声からも、学生からは聞きづらい勤務実態や年収、具体的な働き方の事例など、現実に則した情報を欲していることがわかる。
■今後のライフプラン
- 将来のライフプランについて考えを尋ねた。女子学生が希望する世帯スタイルは「二人とも働く(共働き世帯)」が最も多く、7 割を超えている(76.3%)。また、将来子どもを持つことを希望している人は半数強(56.1%)。
- 同じ質問を男子学生に尋ねてみたが、男子も「二人とも働く」が最も多く、6 割強が共働きを希望している(66.9%)。また、将来子どもを持ちたいと考える人の割合は女子よりも高かった(63.1%)。
- 将来子供ができた場合に、自身が「育休を取得したい」と回答した女子は 9 割近い(計 87.4%)。男子も 8 割が取得に意欲的(計 80.9%)。配偶者に「取得してほしい」と回答したのは男子で計 82.0%、女子で計 83.2%とその差はほとんどない。多くの学生が、夫婦が協力して子育てに参加することを理想と考えており、男女関係なく育児休業を取得できる環境を求める学生が多いことが読み取れる。
- なお、2022 年は育児・介護休業法の改正法施行など、より育児休業を取得しやすい雇用環境の整備が進む。
■就職活動中に男女差を感じた経験
- 就職活動中の企業の対応で、男女差を感じた経験の頻度について尋ねた。女子は男子に比べ頻度が高く、「よくあった」「たまにあった」を合わせて 4 人に 1 人が男女差を感じたと回答した(計 24.5%)。
【調査概要】
調査対象:キャリタス就活 学生モニター(2022年3月卒業)のうち、卒業までに就職先が決まった女子学生
調査期間:2022年2月18日~3月3日
調査方法:インターネット調査法
回答者数:355人(女子学生) ※比較調査した男子学生:478人
◆本調査の詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社ディスコ/3月31日発表・同社プレスリリースより転載)
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