2023年卒 学生就職モニター調査 2月の活動状況
2月に就活準備をした割合は前年に比べやや減少。
3割弱の学生が最終面接を経験。先輩と比較して「今年の就職活動が厳しくなる」と回答した学生は前年比37.1pt減の36.3%
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2023年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2023年卒 学生就職モニター調査 2月の活動状況」の結果を発表しました。
《TOPICS》
- 2月に就活準備をした割合は前年に比べやや減少。3割弱の学生が最終面接を経験
- 先輩と比較して「今年の就職活動が厳しくなる」と回答した学生は前年比37.1pt減の36.3%
- 現時点で就職活動に対し不安がある割合は85.1%。前年に比べ、「企業と直接会う機会の減少」や「企業の採用規模が縮小されるのではないか」という不安は軽減。
- 2月までにインターンシップに参加した割合は91.3%で高い水準を維持
【調査概要】
2023年卒業予定の大学生・大学院生に2月までの就職活動状況を聞いたところ、業界研究(84.7%、前年比2.0pt減)や企業研究(86.8%、前年比1.5pt減)などの就活準備をした割合は前年よりやや減少した。大学のキャリアセンターへの相談(46.0%、前年比3.1pt増)や合同企業説明会への参加(50.3%、前年比2.4pt増)、リクルーターと会った(24.7%、前年比4.6pt増)などの割合は増加。また、1次面接を受けた割合(59.4%、前年比1.0pt増)は前年とあまり変わらなかったが、最終面接を受けた割合(28.8%、前年比6.1pt増)は前年より増加しており、一部で選考が早く進んでいる学生がいるようだ。
先輩と比較して、今年の就職活動が厳しくなるか聞いたところ、「(かなり+多少)厳しくなる」は36.3%(前年比37.1pt減)と前年より大幅に減少した。一方、「(かなり+多少)楽になる」は12.6%(前年比3.9pt増)と増えたが、「厳しくなる」ほどの大きな変化ではなかった。厳しくなると思う理由では「新型コロナウイルス感染症の流行の影響があるから(60.5%)」が最も高く、楽になると思う理由は「企業がコロナ禍での採用活動に対応してきているから(66.2%)」が最も高い割合だった。コロナ禍の影響を懸念しつつも、企業側が感染対策を行ったうえで予定通り採用活動を進めている様子を学生側も理解しているようだ。
現時点で就職活動に対し不安がある割合は85.1%(前年比4.6pt減)で前年よりやや減少した。不安に思う要因では「志望企業から内々定をもらえるかどうか(72.2%、前年比4.1pt減)」が最も高かった。前年と比べると「企業と直接会う機会の減少(19.0%、前年比13.8pt減)」や「企業の採用規模が縮小されるのではないか(16.9%、前年比20.4pt減)」の割合が大きく減少した。
現在就職活動を行っている学生が2月までにインターンシップに参加したことのある割合は91.3%(前年比0.5pt減)で、2年連続で減少したが引き続き高い水準を維持している。
【調査担当者コメント】
コロナ禍での新卒採用も3年目に突入し、企業の採用活動はコロナ禍への対応が進んでいます。2023年卒の学生も、先輩からWEB中心の就職活動について聞いたり、オンライン・インターンシップに参加したりすることで、自分自身の就職活動の見通しが立ってきているようです。そのこともあり「前年より厳しくなる」という見方をする就活生は大きく減少しました。ただし、本格的な就職活動が始まる直前ということもあり、「内々定を得られるか」や「面接でうまく話せるか」など、これまでの就活生と同様の不安を、今年もほとんどの就活生が抱えています。今後、合同企業説明会や個別企業セミナーなどで場数を踏む中で、企業の人事の方々や同じ就活生の方々と対面・オンラインを問わず交流し、良い形で不安をやわらげ、実力を発揮していただければと思います。
(キャリアリサーチラボ 研究員 石田 力)
【調査概要】
○調査期間/2022年2月25日(金)~2月28日(月)
○調査方法/WEB上のアンケートフォームより入力
○調査対象/2023年卒業予定の全国の大学3年生および大学院1年生
○有効回答数/2,435名(文系男子455名 理系男子581名 文系女子653名 理系女子746名)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。
◆本調査の詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社マイナビ/3月24日発表・同社プレスリリースより転載)