2023年卒 企業新卒採用予定調査
2023年卒の企業の採用意欲はさらに回復傾向。新卒採用を実施する理由は「組織の存続と強化(活性化)」「年齢など人員構成の適正化」
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、「マイナビ2023年卒 企業新卒採用予定調査」を発表しました。本調査は、企業の新卒採用に対する意識や採用活動全体の動向を把握することを目的に、2001年(2002年卒)以来、毎年実施しています。
《TOPICS》
- 23年卒の採用意欲はさらに回復傾向で、採用予定数を「増やす」割合が増加。採用活動は前年と同様のスケジュールで実施される見込み
- 採用基準は22年卒と比較して「厳しくする」が減少し、「前年並み」が増加。採用のゴールとしてもっとも重視しているのは「自社の職務適性が高い人を多く採用すること」
- インターンシップから最終面接まで、採用活動における全てのフェーズでWEBと対面を併用する割合が高まる
- 23年卒学生に対して行う工夫は「コロナ禍でガクチカが話しづらいことへの配慮」「孤立させない交流の機会づくり」
【調査概要】
企業の23年卒の採用予定数は「前年並み」が最も多いが、「増やす」の割合がすべての属性で22年卒より増加した。新卒採用を実施する理由は22年卒と同様、「組織の存続と強化(活性化)」「年齢など人員構成の適正化」が上位となった。アフターコロナに向けた組織強化や、大卒年齢に相当する22歳人口が今後減少していくことなどを踏まえ、現時点から若手人材を確保する必要性を感じているようだ。また、採用スケジュールについて、「エントリー受付」から「面接」の開始時期を3月、「内々定出し」開始時期を4月とする割合が最多で、22年卒と同様のスケジュールで実施される予定となっている。
採用基準について、22年卒と比べて「厳しくする」割合が減少し、「前年並み」が増加した。しかし、「新卒採用のゴールとして重視していること」を見ると、もっとも重視されているのは「自社の職務適性が高い人を多く採用すること」で、採用基準を厳しくしていないとはいえ、採用人数の確保を優先しているわけではないようだ。
WEB活用の予定について22年卒と比べると、23年卒では「全て対面」「全てWEB」のように開催形式を固定している割合が減り、WEBと対面を併用する傾向にある。一方、最終面接のみ「全て対面」とする割合が69.6%で高い結果となった。採用担当者のコメントを見てみると「WEB形式で説明会を実施することで遠方の学生にも参加してもらえる」「WEBの導入で採用業務の負担軽減につながる」「一度も会わないことに不安を覚える学生もいるので面接は対面でも実施する」などの意見が挙がった。
学生生活の3分の2をコロナ禍で過ごした23年卒の学生に対して、企業が採用活動で行っている(予定の)工夫を自由回答で聞いたところ、「ガクチカではなくコロナ禍で気づいたこと、工夫したことを聞く」「孤立させない交流の機会づくり」などの意見があった。例年の面接で聞いていたガクチカ(学生時代に力を入れたこと)については、コロナ禍の大学生活で活動の制限があったことでエピソードが少ないことを踏まえて、他の質問をすることで学生の人柄を引き出す工夫をしていることがわかった。
【調査概要】「マイナビ 2023年卒 企業新卒採用予定調査」
○調査期間/2022年2月1日(火)~2月14日(月)
○調査方法/新卒採用実績のある国内企業に回答用紙を郵送、当社運営の採用・育成・組織戦略に関する情報メディア「HUMAN CAPITALサポネット」会員にメールマガジンにて案内、マイナビ2023利用企業担当者宛にメールマガジンにて案内、弊社営業担当より各企業にご案内
○有効回答数/2,632社(上場 373社、非上場 2,259社|製造 1,009社、非製造 1,623社)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社マイナビ/2月25日発表・同社プレスリリースより転載)