『就職白書2022』コロナ禍2年目、2022年卒の就職・採用活動振り返りと、2023年卒の見通しを調査
株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘)の研究機関・就職みらい研究所(所長:増本 全)は、『就職白書2022』として学生の就職活動および企業の2022年卒採用活動の実態、また2023年卒採用の見通しについてまとめており、一部を抜粋してご報告申し上げます。
※『就職白書2022』の冊子版PDFについては、4月以降に発行予定です
■学生(2022年卒振り返り)調査トピックス
- 進路確定状況は例年並み、入社予定企業等への就職活動開始当初の志望度では「第一志望群」が増加。
- 入社予定企業等からの内定取得時期は6月が最も高く、実質就職活動期間の平均は7.6カ月。
- 就職活動プロセスの実施状況を2021年卒と比べると、「個別企業等の説明会・セミナー(Web)」が6.37社増加、「面接(Web)」は1.87社増加。
- 説明会・セミナー、面接に「Webのみ」もしくは「Web・対面どちらも」実施した割合は、それぞれ9割超。就職することへの納得度は、入社予定企業との面接が「対面のみ」「対面・Web両方」「Webのみ」それぞれで見ると「対面・Web両方」の納得度が最も高い。
- 就職活動全体にかかった平均金額は、2年連続減少。交通費、宿泊費が大きく減り、特に交通費は2020年卒比で約65%減少。
■ 企業(2022年卒振り返り)調査トピックス
- 採用充足状況は、「採用予定数を充足できた」企業が52.2%で、2021年卒の56.0%から3.8ポイント減少。採用数が計画より少ない理由は、「内定辞退」「選考辞退」の増加が2021年卒に比べ、大幅に増加。
- 面接(Web)の実施割合は78.4%で、2021年卒に比べ8.6ポイント増加。特に従業員規模「300人未満」の企業で12.4ポイント増加した。
- 入社予定者への満足度は、面接(Web)実施企業で67.2%、非実施企業で50.8%。採用活動への満足度は、「300人未満」企業が45.0%で最も低かった。
- 採用活動のWeb化による成果は、「費用の削減」66.4%、「これまで接点の取れなかった学生層からの応募」66.0%の順に高かった。Web化対応における課題は、2021年卒に比べ、「自社の魅力の伝達」「学生の動機づけ」などが増加したが、「ノウハウ」「環境・設備」「学生評価」などは減少。
- 2021年卒同様、Web選考と対面選考を比較して、伝えづらくなった情報は「職場の雰囲気や組織風土」(84.3%)が、把握しづらくなった情報は「人柄や魅力」(82.0%)が最も高かった。
■企業(2023年卒見通し)調査トピックス
- 2023年卒の採用予定数は平均30.7人で、2022年卒実績28.5人から2.2人増加。2022年卒と比較した2023年卒の採用基準は「厳しくなる」が8.9%。2022年卒は2021年卒に比べ「厳しくした」が 19.5%。
- 2023年卒採用で「2月までに開始」する割合は、面接(Web)が33.6%、内々定・内定出しが18.5% 。
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(株式会社リクルート/2月21日発表・同社プレスリリースより転載)
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新卒採用