2020年度求人情報提供サービス市場規模調査結果
2020 年度市場規模は 4,150 億円(対前年-45.9%)
2021 年の求人広告件数は 1,089 万件(前年-4.7%)
公益社団法人全国求人情報協会は、全国 668 社の求人情報提供事業者に対する調査及び協会の独自調査の結果を踏まえて求人情報提供サービスの市場規模(推計含む)をとりまとめましたのでお知らせします。
●求人情報提供サービスの市場規模(推計)
2020 年度を対象とした市場規模は 4,150 億円で前年度より 3,159 億円減少し、前年度比は-45.9%となりました。なお、ソーシャルリクルーティングやアグリゲーター、クラウドソーシングといった新形態サービスの市場規模は、この数字には含まれておりませんが 1,886 億円となっており、前年度+69.1%となっています。
【調査概要】
調査時期/2021 年 10 月 調査対象/求人広告を印刷・WEB 等の自社メディアに掲載して提供する事業者及び SNS 等により求人等の情報サービスを提供する事業者 663 社に対する郵送アンケート(有効回答数 140)を実施。IR やヒアリング、推計も含め、売上高の合計を算出。
●2021 年の求人広告件数の動き(求人広告掲載件数等集計結果)
公益社団法人全国求人情報協会が集計した 2021 年の年間求人広告掲載件数は、職種別件数合計で 1089 万 209 件(前年 1143 万 1302 件)となりました。2 月には-46.3%まで落ち込み、4 月までは、引き続き新型コロナウィルス感染症の影響によって前年同月比がマイナスとなりました。5 月以降はプラスに転じたものの、緊急事態宣言等の影響もあり、年間計では対前年-4.7%で着地となりました。
雇用形態別では、全体として、5月からプラスに転じましたが、全体の 7 割を超える『アルバイト・パート』がコロナ禍の影響を引き続き受けており、プラスの伸びが小幅となり、年間前年比はマイナスで着地しました。『正社員』は、コロナ禍前のダウン傾向から一転して、ウィズコロナにおけるエッセンシャルワークやテレワーク可能な広告などの件数が伸びたことから、年間前年比は、プラスで着地しました。
職種別では、マイナスが大きかったのは、『サービス(給仕)』で-18.2%、『販売(販売)』が-16.8、『サービス(接客)』が-14.0%、『サービス(調理)』が-8.9%と、主にサービスに関する職種が続きますが、エッセンシャルワークとなる『専門(医療・福祉専門職)』で+32.3%、『生産工程』が 30.3%、『サービス(医療・福祉サービス)』が+5.5%、『運搬・清掃・包装等』が+3.1%で、プラスとなりました。
このうち正社員でみると、件数最上位の『サービス(医療・福祉サービス)』が前年比+10.6%、次に『生産工程』が+88.2%、『専門(医療・福祉専門職)』が+45.6%、『事務』が 22.3%で『販売(営業)』が+29.3%となっています。
◆本調査の詳細は、こちらをご覧ください。
(公益社団法人全国求人情報協会/1月25日発表・同協会プレスリリースより転載)