「’21卒 入社半年の転職意識調査」を実施
キャリアや就職・転職全般に関する研究や各種調査を行う機関『Job総研』を運営する株式会社ライボ(本社:東京都渋谷区 代表取締役:小谷匠 以下「ライボ」)は、2021年4月に入社した260人の社会人男女を対象に「’2021年新入社員実態調査(後編)」を実施しました。同調査の前編では勤務先と労働環境の満足度を公開しましたが、後編の調査では入社後半年が経過した今、転職に対する意識やストレス度などを調査しました。
【’21卒入社組の転職意識】
2021年9月27日に公開した同調査の前編では、入社前後で感じたギャップも比較的低い水準で、全体の68.8%が現勤務先に満足という回答結果でしたが、この度公開する後編では今後のモチベーションに大きく影響を与えるラインとされる入社半年が経過した今、転職意思の有無を含め現勤務先の在籍予定期間やその理由、また勤務先でのストレスやその原因などについて調査しました。
【調査概要】
調査対象者 :全国 / 男女 / 20代
調査条件 :2021年4月入社の社会人
20人~1000人以上規模の会社に所属
調査期間 :2021年9月17日~9月24日
サンプル数 :260
調査方法 :インターネット調査
【TOPICS】
・入社半年で34.0%がすでに「転職を検討している」と回答
・転職検討中の約半数が入社3ヶ月で転職を考え始めたと回答
・転職検討中の半数以上は職場で何かしらのストレスを感じている
・ストレスになっている原因で最も多かったのは「給与が見合わない」37%
・全体の73.9%は3年以内の転職を検討している
【入社半年の転職検討率とそのキッカケ】
入社半年が経つ’21卒入社組で回答者全体の34.0%が現状転職を検討していると回答し、考え始めた時期については入社3ヶ月以内と回答したのが47.2%とほぼ半数を占めました。また、検討し始めたきっかけについては、「やりがいを感じない」が33.3%で、「給与が低い」が25.9%の回答結果になりました。
【職場におけるストレスの割合】
現在勤務している職場でストレスを感じている割合は、「全くストレスを感じていない」40.2%と「ほぼ感じていない」13.9%で全体の54.1%がストレスは感じていないと回答する中、「非常に感じる」16.7%と「やや感じる」22.3%で全体の39%が何かしらのストレスを感じていると回答しました。
【職場におけるストレスとその原因】
職場におけるストレスの割合を転職検討中とそうでない方で比較すると、転職検討中の回答者の37.0%が「ストレスを強く感じている」と回答する反面、同回答で比較すると転職を検討していない回答者の割合は4.3%という顕著な回答結果となりました。また、ストレスを全く感じていない割合は転職を検討していない回答者が44.6%とほぼ半数を占めました。
【現勤務先の予定在籍期間】
現在勤務する職場での予定在籍期間については、全体の79.3%が3年以内と回答しました。その内訳は「すでに転職活動中」17.4%、「すぐにでも辞めたい」20.3%、「1年未満」14.5%、「3年未満」21.7%で、「5年未満」15.9%を含めると実に89.8%が5年以内の退職を検討しているという回答結果になりました。
【調査まとめ】
入社半年が経過して、約7割が現職場に満足しているという回答が出た前編に続いて、今回の後編では転職への意識と職場でのストレスなどについて公開しました。
全体を通して現職場への満足度も高く、ストレスも比較的少ない状態で就業している傾向が見られました。入社半年で既に転職を意識していると回答した34%を多いと捉えるか否かは微妙なところですが、今後において3年以内の転職を検討すると回答した73.9%は少ない数ではなく、5年以内の転職検討では実に9割を占めています。このように終身雇用を前提とした雇用が主流だった時代から、現代の「個を尊重する自由な働き方の選択」が顕著に現れた回答結果も見られました。
ライボでは今後も就職・転職・働き方などに関連する様々な調査を実施し、リアルで透明度の高い情報を発信することで、個が活躍する社会の実現を目指してまいります。
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社ライボ / 10月5日発表・同社プレスリリースより転載)