シニアエンジニアについての意識調査
企業担当者の半数以上が、外部人材採用に年齢制限を設けていないと回答
株式会社Miraie(本社:東京都渋谷区、代表:岡野 徹志)は、フリーエンジニア/派遣/外部人材/外部業務委託を活用している企業担当者を対象に、「シニアエンジニアについての意識調査」を実施しました。
※本プレスでの「シニアエンジニア」とは、50歳以上のエンジニアと定義致します。
◯歳以上の外部人材は採用しない!?外部人材の年齢制限の状況が明らかに!
はじめに、企業担当者が外部人材の年齢についてどう考えているか、伺っていきたいと思います。
「外部人材を利用する際に年齢制限を設けていますか?」と質問したところ、『設けていない(53.7%)』と回答した方が最も多く、次いで『40歳以上は採用しない(19.0%)』『50歳以上は採用しない(16.5%)』『60歳以上は採用しない(10.8%)』と続きました。
現状としては、シニア人材の活用を避ける企業は少なくないと言えそうです。
では、シニア人材の活用を避ける企業は、どのような理由から年齢制限を設けるに至ったのでしょうか。理由についても伺ってみました。
「年齢制限を設けている理由を教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『新しい技術に付いてこられない(付いてこられていない)気がする(41.4%)』と回答した方が最も多く、次いで『同じ能力でも単価が上がりがち(37.4%)』『体力面に不安がある(31.4%)』と続きました。
新しい技術に関する不安が最多となっています。
実際には、新技術に詳しいシニアエンジニアはもちろん大勢いるわけですが一般的にシニア人材は、今でも「新しい技術のキャッチアップが苦手」といったイメージを持たれやすいのかもしれません。また、単価/体力に関する不安もシニアならではのイメージから生じていると言えるでしょう。
シニアエンジニアの利点は経験!
先程の調査では、多くの企業が年齢制限を設けていないことがわかりました。多くの企業はシニア人材に積極的か、あるいは肯定的に考えていると言えます。そこで皆さんには、シニアエンジニアに関する意見もお聞きしました。
「シニアエンジニアの利点は何だと思いますか?」と質問したところ、『経験が豊富で、意外な解決法などを知ってそう(41.1%)』と回答した方が最も多く、次いで『仕事を続けていることから来る信頼性(29.4%)』と続きました。
エンジニアに求められがちな『スキル』『知識』よりも、『経験』『信頼性』に関する回答が多く集まる結果となりました。多くの企業は、年齢と経験を重ねることで初めて得ることのできる能力を評価しているようです。
採用したいと思うシニアエンジニアの特徴が明らかに!
ここまでの調査で、シニア人材の採用を避ける企業はあるものの、多くの企業がシニア人材の強みをしっかりと認識し、その活用を考えていることがわかりました。ここからは、それぞれの企業が実際に「採用したい」と思えるシニアエンジニアの特徴について伺っていきたいと思います。
まず、人間性における特徴についてお聞きしました。
■【人間性】年齢が高くても採用しようと思える人材の特徴(複数回答)
・『真面目で正確にやってくれる(53.8%)』
・『コミュニケーション力が高い(46.0%)』
・『信頼性が高い(40.4%)』
・『協調性が高い(39.8%)』
・『納期を確実に守る(22.9%)』
『真面目』『正確』といった特徴を求める回答が最多となっています。
『コミュニケーション力』に関する回答も多く集まっていますが、『信頼性』を併せて考えている様子が窺え、多くの企業はシニア人材に信用を強く求めていると言えるでしょう。
続いて技術面に関する特徴についてもお聞きしました。
■【技術面】年齢が高くても採用しようと思える人材の特徴(複数回答)
・『高い専門性を持っている(61.3%)』
・『さまざまな環境に適応できる(41.9%)』
・『仕事のスピードと質が高い(29.1%)』
・『技術力に対して、単価が安い(25.6%)』
・『さまざまな言語に対応できる(24.6%)』
『適応』などを求める答えも多く集まりましたが、それらを大きく引き離す形で『専門性』についての回答が最多となりました。
技術面に関しては、「その道のエキスパート」といった力を企業はシニアエンジニアに期待していることがわかります。
4分の3以上の担当者がシニアエンジニアを実際に活用!満足したのは約半数!
先程の調査で、企業担当者がシニアエンジニアに対して信頼性を強く求め、また、専門的な技術力を求めていることが見えてきました。ではこうした要望は、実際にシニア人材と仕事をする中で湧いてきたものなのでしょうか。
そもそも皆さんがシニアエンジニアと一緒に働いた経験を持つのかどうかなどについて、ここからは伺っていきたいと思います。
「シニアエンジニアと実際に仕事をしたことはありますか?」と質問したところ、4分の3以上の方が『はい(76.8%)』と回答しました。
冒頭の質問では、半数近い企業が人材の採用において年齢制限を設けていることが明らかになりましたが、その一方で、実際にはかなり多くの企業がシニアエンジニアを活用していることがわかります。
シニアエンジニアの活用に、企業担当者が満足したのかどうかも気になるところです。そこで、仕事だけでなく人間性に関する評価も含めた形で満足度を伺ってみました。
「シニアエンジニアとの仕事に満足しましたか?」と質問したところ、半数近い方が『仕事と人間性の両方で満足した(48.5%)』と回答しました。
実際にシニア人材を活用した企業は、強い満足感を持っていることが明らかになりました。また、『仕事は満足したが人間性では不満を感じた(32.1%)』という回答が3割を超えており、全体の8割以上の企業が、シニアエンジニアの働きぶりには満足していることがわかります。
満足した理由については、さらに詳しく伺いました。
■シニアエンジニア、こんなところが特に良かったです!
・技術は無論、話し方も丁寧で教える技術も最高だった(20代/男性/埼玉県)
・対応力が素晴らしかった(20代/女性/東京都)
・経験豊富で若手をフォローし、職場の雰囲気が良くなった(30代/男性/愛知県)
・問題発生時に落ち着いて対処でき、淡々と業務を続けられる(40代/男性/福岡県)
・仕事はプロであるし、仕事を離れれば面白い話が聞ける(40代/女性/埼玉県)
などの回答が寄せられました。
技術力に加えて、経験から生まれる落ち着きや面白さなど、人間面での評価も目立ちます。また、トラブル時の対応力や若手の育成/フォロー能力を評価する企業も多いようです。
今後もシニアエンジニアを活用したい担当者、8割!その理由は?
ここまでの調査で、多くの企業担当者がシニアエンジニアを高く評価していることがわかりました。
では、実際に報酬を支払って活用する立場として、皆さんは今後もシニアエンジニアと仕事をしようと思っているのでしょうか。
そこで、「今後もシニアエンジニアを活用していきたいですか?」と質問したところ、8割以上の方が『活用していきたい(80.6%)』と回答しました。
シニアエンジニアの仕事ぶりについては、8割以上の企業が満足していることが明らかになりましたが、ここでもほぼ同じ比率の企業が今後の活用を考えていることが判明しました。やはり企業の多くは、シニアエンジニアを高く評価していることがわかります。
今後も活用したい理由については具体的に伺ってみましょう。
■だからうちでは、シニアエンジニアを活用したい!
・ベテランの知識が必要なこともあるから(20代/男性/茨城県)
・若い世代に技術を落とし込んで欲しいから(30代/男性/長崎県)
・さまざまなノウハウ等を次世代教育として活用できる(30代/男性/三重県)
・若い子よりも気が利き、仕事に対する意識が高いため(40代/女性/埼玉県)
・コストパフォーマンスが高い(50代/男性/栃木県)
などの回答が寄せられました。
やはり知識やノウハウを評価する回答が多く集まる結果となっています。
また、仕事そのもので知識を発揮することに加えて、若手育成などへの貢献を期待する意見も目立ちます。別の見方をすると、多くの企業が育成面で課題を抱えていることもわかる結果と言えるでしょう。今後のシニアエンジニアは、次世代教育などの分野でも需要が高まっていくのかもしれませんね。
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社Miraie/9月17日発表・同社プレスリリースより転載)