パーパスに関する意識調査レポート
アイディール・リーダーズ株式会社は、パーパス(Purpose存在意義)を策定した企業の従業員を対象に、パーパスが行動や意識に与える影響、課題について実態調査を行い、レポートとして公開いたしました。
今、ビジネス業界では「パーパス」という言葉が注目を集めています。パーパスとは「なぜその企業がこの世に存在するのか」の答えとなる、企業の存在意義を意味するものです。組織としての一貫性のある戦略や一体感を得るため、パーパスを策定・実践する企業が増えています。パーパスに関する調査は海外が先行しており、日本国内を対象とした調査がほとんど存在しないことから「パーパスに係るアンケート調査」を実施しました。
■会社のパーパスが働く理由となっていると回答した人 約60% (回答数854名)
あなたの会社の存在意義(パーパス)は、あなたがこの会社で働く理由にどの程度なっていますか?
とても理由になる:23.1%、少し理由になる:37.3%、どちらでもない:21.8%、あまり理由にならない:13.3%、全く理由にならない:4.5%
■会社のパーパスが自分の思考や行動に影響を与えていると回答した人 約55% (回答数854名)
会社のパーパスが自分の思考や行動にどの程度影響を与えていますか?
かなり影響している:17.1%、少し影響している:38.1%、どちらでもない:20.6%、あまり影響していない:17.7%、全く影響していない:6.4%
■パーパスを理解・自分事化する取り組みには改善の余地あり
パーパスドリブンな企業になるためには、単にパーパスを策定するだけではなく、社員に対して自社のパーパスを自分事化する機会を設計することが重要だと考えられる。
一方で、「自社のパーパスに関して十分に理解・自分事化する機会を得られているとどの程度感じますか?」という質問に対して、「非常に感じる」と答えたのはわずか約18%にとどまる結果となった。パーパスを理解・自分事化する取り組みには改善の余地があると言える。
自社のパーパスに関して十分に理解・自分事化する機会を得られているとどの程度感じますか?
非常に感じる:17.8%、少し感じる:41.0%、どちらでもない:20.5%、あまり感じない:16.3%、全く感じていない:4.4%
■考察:一般的な言葉のパーパスでは社員の違和感が大きい。「ワクワクを感じない」
自社のパーパスに対する違和感について質問したところ、「表現が一般的過ぎてどの会社の存在意義にも当てはまる」という回答が最も多かった。またその次に多かった回答が「ワクワクを感じない」となっている。
パーパス策定を策定する際には、一般的な言葉に落とし込むのではなく、自社の存在意義が凝縮され、より良く表現される形となっているか、社員の心に響くかという観点が重要になる可能性がある。
<実態調査の概要>
対象: 日本国内のパーパスを有する企業に勤める従業員(有効回答者数824人、男性65.4%・女性34.6%)
手法: インターネット調査
実施時期: 2021年6月
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(アイディール・リーダーズ株式会社/9月6日発表・同社プレスリリースより転載)