テレワークに関するアンケート調査
日本トレンドリサーチ(運営会社:株式会社NEXER)は、株式会社キャムと共同で「テレワーク」に関するアンケートを実施し、結果をサイト内にて公開したので紹介します。
■テレワークを実施しているオフィスワーカーの73.8%が、「通常出社よりストレスが少ない」と回答
コロナ禍のビジネスシーンにおいて注目されたのが「テレワーク」。
パラリンピック開催中の今も、国や自治体からテレワーク実施のお願いが引き続き出されています。
現在、テレワークはどのくらい実施されているのでしょうか?
今回は、中小企業向けクラウドERP『キャムマックス』を提供する株式会社キャムと共同で、オフィスワークをしている方々にアンケートを実施しました。
「テレワークに関するアンケート」調査概要
調査期間:2021年8月18日~8月20日
質問内容:
質問1:あなたの職場ではテレワークを実施していますか?
質問2:あなた自身はテレワークを実施していますか?
質問3:テレワークをどこで実施していますか?
質問4:あなたの職場ではテレワークをいつ頃から導入していますか?
質問5:あなたの職場でのテレワークについて、以下はどのくらい当てはまりますか?
「新型コロナウイルス感染対策として導入された」
「働き方改革の一環として導入された」
「業務効率は落ちると思う」
質問6:テレワークでの業務で感じるストレスは、出社時と比べて多いですか?
質問7:テレワークのほうが出社よりもストレスが多くなる原因について、当てはまると思うものを選んでください。
集計対象人数:496人
集計対象:事前調査で「オフィスワークをしている」と回答した男女
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
■テレワーク実施率は58.5%、ほとんどの方が自宅で業務
まずは、職場におけるテレワークの実施と、回答者自身がテレワークを実施しているのかを聞きました。
今回のアンケートに回答いただいた496人のうち、職場でテレワークを実施していると回答したのは合わせて58.5%となりました。また、そのうちの81.7%は自身もテレワークを実施していると回答しており、逆に、職場でテレワークを実施しているにもかかわらず自身は完全に出社しているという方は18.3%となりました。
続いては、テレワークを実施している方にどこで業務を行っているかを聞きました。
テレワークを実施している方の97.5%が「自宅」と回答しました。「テレワーク」という言葉自体は、オフィスから離れたところで仕事をするという意味であるため、必ずしも「テレワーク=在宅勤務」ということではありませんが、コロナ禍におけるテレワークはほぼ「在宅勤務」と同義であると言えそうです。
その点では、国や自治体からのテレワーク実施の呼びかけは外出を減らす・抑えるための施策としては功を奏していると言えるのかもしれません。
次は、テレワークを導入した時期について聞きました。
現在テレワークを実施している職場にお勤めの方にその職場でのテレワークの導入時期について聞いたところ、最も多いのは「2020年前半」で51.4%となりました。一方で「2019年」が6.6%、「2018年以前」は19.6%と、コロナ禍以前よりテレワークを導入している企業も2割ほどありました。
既にこの質問で傾向が見えているところもありますが、導入理由についても聞いています。
「コロナ対策として導入」という点について、合わせて78.3%が「当てはまる」と回答しました。「働き方改革の一環として導入」については、53.1%が「当てはまる」としています。
■コロナ禍のテレワーク、効率は落ちるがストレスは軽減?
テレワークや在宅勤務に関して課題となるのが「出社に比べて業務効率が落ちるのではないか」という点です。この点についても、どのように思っているかを聞きました。
また、もうひとつの大きな課題が、ストレス。テレワークでの業務時のストレスは、通常の出社時と比べてどうなのかも聞いてみました。
業務効率に関しては、「落ちると思う」と回答したのは合わせて56.5%。半数よりやや多くの方が、テレワークでは少なからず効率が落ちるのではないかと考えているようです。一方、ストレスについては73.8%の方が「通常出社時より少なくなる」と回答しました。
この2つの質問で、「業務効率は落ちず(思わない&あまり思わない)ストレスも少ない(やや少ない&少ない)」と回答したのは全体の41.8%、「業務効率は落ちるし(思う&やや思う)、ストレスも多い(多い&やや多い)」はと回答したのは22.0%でした。
また「業務効率は落ちるが、ストレスは少ない」は32.0%、「業務効率は落ちないが、ストレスは多い」は4.2%でした。
最後に、テレワークによりストレスを感じる方はどのようなことが原因となっているのかを聞いてみました。
「業務上のコミュニケーションがしづらいこと」が61.1%で最も多く、「声を発する機会が少ないこと」が35.5%、作業環境が32.3%と続きました。
今回の調査では、コロナ禍にあってほぼ「テレワーク=在宅勤務」となっていること、業務効率が落ちることがあっても、テレワークによって感じるストレスは軽減されている方が多い、ということがわかりました。
一方で、テレワークを実施している方のうち約4分の1は通常の出社時よりもストレスを感じており、その大半がコミュニケーションがしづらいことを原因として挙げていました。
また、この時期のテレワークはコロナ対策としての面が強くありましたが、同時に「働き方改革」の一環としているところもありました。
これからのウィズコロナ、アフターコロナにこうした働き方はどのように変わっていくのでしょうか。
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社NEXER/8月31日発表・同社プレスリリースより転載)