コロナ禍のリファラル採用調査
リファラル採用への取組みを30%の企業が人事評価、25%がマネジメント要件に入れていることが判明
株式会社MyRefer(本社:東京都中央区、代表取締役社長 CEO:鈴木貴史)は、リファラル採用に関する調査を実施し、従業員数500名以上の会社の人事・経営者188名、リファラル採用制度のある会社の従業員500名から回答を得ました。以下、概要をご報告いたします。
■調査結果概要
- コロナ禍の採用課題は、「オンライン選考の見極め」や「求める人材が見つからないこと」
- 4割の企業がリファラル採用を活用・検討し、「社員からのリアルな情報伝達」、「マッチした人の紹介」に期待
- リファラル採用への取り組みについて、3割が「人事評価制度」、2割が「マネジメント要件」に入れる
- リファラル採用をしたことがある社員は3割
- 半数の社員が自社で働く魅力を伝えることが苦手。魅力を伝える上で「キャリアパス」や「周りの社員のやりがい」が知りたい
- 紹介する上で「フォローが面倒」や「決まずさ」、「採用責任を負いたくない」という手間や不安がハードルに
▼解説
コロナ禍において、企業を成長させる即戦力人材の採用が急務となっています。しかし、オフラインでの採用活動が制限されている企業が多く、「オンライン選考での見極め」や「求める人材が見つからないこと」が課題となっていることが分かりました。そんななか、コロナ禍の採用に4割の企業がリファラル採用を活用・検討していると回答しています。オンラインでリアルな情報を伝えにくい今、社員を通じたリアルな情報伝達やマッチした人材の紹介を期待しています。そのようなリファラルリクルーターの役割を果たした社員に対しては、インセンティブの付与だけでなく、人事評価やマネジメント要件として評価している企業が多くあります。
一方で、実際にリファラル採用をしたことがあるのは3割です。知人・友人に自社で働く魅力を伝えることが苦手、紹介へ手間や不安がハードルになっています。活躍するリファラルリクルーターを増やすためには、適切に自社を語る魅力を伝えるサポートや手間や不安を少なくする工夫が必要です。
1.コロナ禍の採用で「オンライン選考での見極め」(28.2%)や「求める人材が見つからないこと」(21.8%)が課題に
コロナ禍における採用課題として、「オンライン選考する中で人材の見極めが難しい」(28.2%)や「エージェントやスカウトで求める人材が見つからない」(21.8%)ことがあげられます。コロナ禍でリアルな情報を伝えることが難しい中、既存の採用手法のみではマッチした人材を採用できない課題があります。
2-1. コロナ禍の採用に4割の企業がリファラル採用を活用・検討している
コロナ禍の採用にリファラル採用を「活用している」(19.7%)、「検討している」(21.3%)と4割以上の企業がリファラル採用の活用・検討を進めています。
2-2. リファラル採用に期待することは「社員からのリアルな情報伝達」(50.6%)、「マッチした人の紹介」(49.4%)
リファラル採用を活用する上で期待することは、「社員がリアルな情報を伝えるため、安心して入社を決めてくれる」(50.6%)や「社員が自社の風土や仕事内容にマッチした人を紹介してくれる」(49.4%)となっています。コロナ禍でリアルな情報を伝えることが難しい中、自社をよく知る社員にマッチする人材を紹介してもらうことが企業の求める人材の獲得につながるでしょう。
3. リファラル採用への取り組みについて、「人事評価制度」(32.5%)、「マネジメント要件」(24.7%)に入れる
リファラル採用に取り組むリクルーターに対して「インセンティブを渡す」(42.9%)だけでなく、「人事評価制度に入れる」(32.5%)、「マネジメント要件に入れる」(24.7%)企業も増えています。企業成長の鍵を握る「人材の採用」に関わるリクルーターが評価されていることが分かります。
4. 実際に知人・友人に紹介したことがある人は3割
実際に知人・友人に紹介したことがある人は3割。人数別にみると、「1人紹介した」(14.6%)、「2~4人紹介した」(12.6%)、「5人以上紹介した」(2.0%)です。
5-1.半数の人は「知人・友人に自社で働く魅力を伝えること」が苦手と回答
知人・友人に自社の魅力を伝えることが「得意」(14.6%)、「少し得意」(35.2%)、「少し苦手」(23.8%)、「苦手」(26.0%)となり、実は働く社員の半数は自社の魅力を伝えることが苦手だと回答しました。
5-2.自社で働く魅力を伝える上で、「人事制度やキャリアパス」、「周りの社員の入社理由ややりがい」を知りたいと思っている
知人・友人へ自社で働く魅力を伝える上で、「人事制度やキャリアパスに関する情報」(38.0%)、「周りの社員の入社理由ややりがいを聞く機会」(34.6%)、「会社の経営や事業に関する情報」(29.6%)、「友人のキャリア相談に乗るための知識・スキル」(29.0%)を必要としています。
6.紹介する上で「フォローが面倒」や「気まずさ」、「採用責任を負いたくない」という手間や不安がハードルに
実際に紹介する上では、「紹介したいと思う友人がいない」(32.2%)、「紹介したあとフォローすることが面倒」(28.5%)、「友人が落ちたら気まずい」(26.0%)、「採用の責任を負いたくない」(21.2%)がハードルになっています。紹介における手間や不安を減らす工夫が必要です。
■調査概要
1.コロナ禍の採用に関する調査
・調査期間:2021年5月25日~26日
・調査対象:従業員数500名以上の会社の人事・経営者
・有効回答数:188名
・調査方法:インターネット調査
・調査主体:株式会社MyRefer
2.リファラル採用リクルーター実態調査
・調査期間:2021年5月26日~31日
・調査対象:従業員数30名~1000名以上でリファラル採用制度がある会社の従業員
・有効回答数:500名
・調査方法:インターネット調査
・調査主体:株式会社MyRefer
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社MyRefer/7月21日発表・同社プレスリリースより転載)