世界19ヶ国 有給休暇・国際比較調査2019
世界の大手総合旅行ブランドの一つであるエクスペディアでは、毎年恒例である有給休暇の国際比較調査を実施しました。その設問から見えた「日本人の休暇の取り方」をご紹介します。
■日本人は世界で一番「短い休暇を複数回」取得する割合が高い
エクスペディアで世界19ヵ国の国際比較調査を実施したところ、日本人は世界で一番「複数回の短い休暇」を取得する人の割合が高いことが分かりました。また、休暇を取るうえで理想的なスパンを聞いたところ、日本人の半数以上が「毎月」取りたいと考えていることが分かりました。その割合も世界で最も高く、日本人は長期休暇よりも、短い休暇を頻繁に取得する傾向にあるようです。
<世界19ヶ国 有給休暇・国際比較調査2019の結果も発表>
日本人の好きな休暇スタイルに加え、世界19ヶ国 有給休暇・国際比較調査2019の結果も発表いたします。なお、この調査は2019年に実施したものであり、昨今の状況が反映されていないことはご了承ください。
■有給休暇取得日数、有休取得率、ともに日本は世界19ヶ国で最下位
2019年の世界各国の有給取得状況を調査したところ、今回も日本の有給休暇取得日数は10日、取得率は昨年と変わらず50%で、ともに世界19ヶ国の中では最も低い数値という結果になりました。特に有休取得率は、下から2位となったマレーシアとオーストラリアの70%から大きく開き、世界各国と比べて日本の有休取得率は未だ低いことが分かります。
日本では、2019年4月1日から年5日の有給休暇の取得が義務付けられましたが、今回の調査期間は2019年10月下旬~11月中旬になります。義務化の開始日は2019年4月以降、各社の有給休暇付与日によって異なるため、今回はまだ大きく反映されておらず、影響が見られるのは次回以降の調査になると考えられます。
ただし2020年は、仕事をしたくても休業せざるを得ない人もいれば、会社から休暇取得を推奨されるも自宅から出られない人もいたりと、今までとは状況も大きく異なっています。有給休暇の傾向にも影響があるかもしれません。
■日本人が休みを取らない理由1位は「緊急時のために取っておく」ため
日本人が休みを取らない理由として、最も多かった回答が「緊急時のために取っておく」でした。世界各国では支給されることが多い傷病休暇ですが、日本ではあまり一般的ではないことが影響しているのかもしれません。
続いて「人手不足」、「仕事をする気がないと思われたくない」が2位、3位に続きました。有給休暇を取得する上でも職場の空気を読む日本人の様子が伺えます。
■世界最下位!「上司が有休の取得に協力的」と回答した割合
上司が有給休暇を取得することに協力的であるかを聞いたところ、「協力的」と回答した日本人は53%と、世界で最も低い割合となりました。
2018年の調査(43%)と比較して10%上昇していることから、有給休暇取得の義務化に伴い職場の協力体制も少しずつ整えられている傾向にあるのかもしれませんが、世界的にみると、未だに意識の違いがあることは明らかです。
<アンケート概要>
サンプル数: 計11,217名/19ヶ国
調査対象: 日本、アメリカ、カナダ、メキシコ、ブラジル、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、香港、インド、マレーシア、シンガポール、韓国、タイ、台湾
調査期間: 2019年10月22日~11月15日
調査方法: インターネットリサーチ
調査会社:Northstar
※本調査では小数点第1位で四捨五入しているため、足し上げても合計数値が100%とならない場合がございます。
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(エクスペディア / 7月9日発表・同社プレスリリースより転載)