人事担当者対象/新入社員のeラーニングに関する調査
株式会社学情(本社:東京都中央区・大阪市北区/代表取締役社長:中井清和)は、新型コロナウイルスの影響でオンラインでの研修を導入する企業が増加していることを受け、人事担当者を対象に、新入社員のeラーニングに関するアンケート調査を実施しました。eラーニングを活用して最も良かった点は「感染症の予防になった」、逆に最も課題となった点は「研修が受け身になってしまう」でした。今後活用したいeラーニングは「同期同士でコミュニケーションがとれるなど参加型の研修」がトップ。今後、テレワークが定着していくと、研修のオンライン化も広がっていくと考えられます。主体的に参加が可能な、参加者同士で対話の生まれるeラーニングが求められていることが分かります。
【TOPICS】
(1)新入社員の教育でのeラーニング活用率は約半数。活用して最も良かった点は「感染症の予防になった」
新入社員の教育でのeラーニングの活用は、「以前から導入している」34.4%、「新型コロナウイルス対策として導入した」15.6%で、約半数が導入しています。活用して良かった点は、「感染症の予防になった」が最多で62.4%となりました。eラーニングを実施した企業からは、「時間や場所の制約なく、研修を実施できた」「自宅待機の時間を有効活用できた」「自宅待機の期間に研修を実施できたので、入社日が遅れてもモチベーションを維持できた」「PCスキルなどの向上につながった」などの声が寄せられました。
(2)eラーニングの活用時に最も課題になる点は「研修が受け身になってしまう」
eラーニングの活用時に課題となった点は、「研修受講が受け身になってしまう」が最多で68.2%、次いで「同期同士のコミュニケーションが図りにくい」62.9%となりました。画面越しに参加するオンラインでの研修で、主体的な参加を促し、参加者同士でコミュニケーションを図る機会を、どのように設けるかが課題になっていることが分かります。
その他では、「オンラインでの研修を実施するノウハウがなかった」「自宅にPCがない新入社員がいるなど、全員が参加できる環境を整えるのに苦労した」「研修用のタブレットを用意することを検討中」などの回答がありました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、急遽オンラインでの研修に切り替えた企業が多かったことから、環境整備に課題を感じる人事担当者が多かったことが伺えます。
(3)今後活用したいeラーニングは「同期同士でコミュニケーションがとれるなど参加型の研修」がトップ
今後のeラーニング活用は、「積極的に活用したい」20.9%、「どちらかと言えば活用したい」32.2%となっており、半数以上は活用を前向きに考えていることが分かります。また、「どちらとも言えない」が33.4%となっており、今後の新型コロナウイルスの感染状況や、テレワークの定着状況などを見ながら、活用を検討していきたいという意向が伺えます。
活用したいeラーニングは、「同期同士でコミュニケーションがとれるなど参加型の研修」が67.1%で最多。eラーニングでは、「研修参加が受け身になってしまうこと」に課題を感じている企業が多いため、参加者同士でコミュニケーションを図りながら、主体的に参加できる研修のニーズが高いことが分かります。次いで、「メールやビジネス文書などの文章力の研修」60.0%、「OfficeソフトなどPCスキルを習得するための研修」54.1%となっており、メールなどの文章スキルやPCスキルなど、仕事をするうえで基礎となるスキルを習得できる研修も求められています。
■調査概要
・対象:全国の企業
・調査期間:2020年7月3日~7月10日
・有効回答数:326件
・調査方法:企業および団体にWebアンケートを実施
・属性内訳:
上場企業45社/非上場企業281社
従業員数~99名72社/100~299名85社/300~999名87社/1000名以上82社
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社学情 / 7月17日発表・同社プレスリリースより転載)