インテリジェンス、5月のアルバイト平均賃金を分析
総合人材サービスを展開するインテリジェンス(東京都千代田区、鎌田和彦・代表取締役 社長執行役員)では、弊社発行のアルバイト系求人メディアに掲載された求人広告から98職種について、アルバイトの平均賃金を分析しています。5月の結果がまとまりましたのでお知らせします。
【 関東エリア概況 】
5月のアルバイト求人情報98職種平均時給は1,052円(前月1,037円、前年同月1,044円)で、前月に比べ金額にして15円増加となりました。対前年増加率は2006年5月を頂点に縮小傾向が続き、先月4月はマイナスとなりましたが、今月5月の対前年増加率は0.8%で再びプラスに転じました。
職種別では、「運輸職系」の前年増加幅がもっとも大きく、対前年増加率5.3%増、金額にして58円増となっています。先月まで平均時給が上昇していた「専門職系」「事務系」が今回下降した一方、下降傾向が続いていた「サービス系」が上昇となりました。
【 関西エリア概況 】
5月のアルバイト求人情報98職種平均時給は1,004円(前月994円、前年同月965円)で、前月より10円増加し再び1,000円台となりました。前年同月に比べ、4.0%増となっています。
職種別で前年増加幅が大きいのは、「営業職系」(4.9%増)、次いで「フード系」(3.1%増)となっています。「フード系」は2007年1月を頂点に平均時給の下降が続いていましたが、今月5月は前月より9円増加し、下降傾向に一旦の歯止めがかかりました。
【 他エリア概況 】
対象エリア(北海道・関東・中部・関西・九州)の全体平均は、984円(前月972円、前年同月959円)となりました。前月に比べ金額にして12円増加、対前年増加率では2.6%増となっています。平均時給額は2007年1月を境に下降が続いていましたが、再び上昇となり、5月は集計開始以来の最高額に迫りました。
エリア別では、全エリアで対前年同月比を上回りました。前年からの伸び幅がもっとも大きいのは、九州(対前年増加率 4.8%)、次いで関西(対前年増加率 4.0%)、中部(対前年増加率 2.1%)です。中部エリアは2007年3月に平均時給額が900円台に下降しましたが、再び上昇が続き1,000円を上回る高水準で推移をしています。
【 今後の見通し 】
例年、6月には、夏季長期休暇を控えた高校生や大学生を中心に、アルバイト・パートの募集が増加し、時給の上昇に一服感が見られる傾向がありますが、今年は、各社の採用意欲が引き続き高い状態にあり、人手不足をいち早く解消しようとしているため、平均賃金が高い水準で推移すると考えられます。
(インテリジェンス http://www.inte.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・6月27日)