キャリママのワーク・ライフ調査~ワーク篇~
キャリママの9割強が、出産や育児で得たスキルが「仕事をする際に役に立つ」と感じている。中でも出産前後で意識が変わったものは「忍耐力」「備え力」「俯瞰力」。
働く女性は増加の一途をたどっており、1997年に専業主婦世帯を共働き世帯が上回るなど、その傾向は続いています。また、女性活躍推進法施行から3年経ち、出産後も働く女性の活躍がさらに期待されています。一方、働くママの多くは仕事と家事の両立に負担を感じやすく、その軽減も課題となっています。
そこで、働く女性(キャリジョ)の研究をする「博報堂キャリジョ研」と子育て家族を研究する「博報堂こそだて家族研究所」が共同で、働くママ=「キャリママ」のワーク・ライフ調査を行いました。今回は「ワーク篇」として、出産や育児と仕事への意識について、調査結果の主なポイントをご紹介します。
<調査結果のポイント>
①出産や育児の経験が何らかの形で「仕事をする際に役に立っている」と感じるキャリママは92.6%。ほとんどのママが出産・育児経験が仕事をする際に役に立っていると感じている。
②キャリママが「出産や育児の経験で変化を感じた」かつ「仕事をする際に役に立っている」と感じるスキルとしては、「忍耐力(自分のペースで物事が進まないことへの忍耐力がついた)」、「備え力(不測の事態に備えて代案を考えるようになった)」、「俯瞰力(より広い視点で世の中やものごとを見るようになった)」があがった。
③産前産後で仕事に対して変わった意識では、「やりがい」「社会との繋がり」、「人間としての成長」等、自分の中で働く意味を追求する意識。また、働き方としては、「残業がない」、「仕事と休みのメリハリがある」等、柔軟性や働きやすさを求める意識が高い。
④キャリママに母親としての意識について聞くと、「良い母でいたい」人は81.2%、「周囲や世間に批判される母親にならないようしたい」人は86.2%、「育児や家事や子供の教育に関しては自分が家族のリーダーのような役割になりがちだと思う」人は78.7%。仕事にやりがいや自分の成長を求める一方で、母親としての役目を果たすことや周りからの見え方を意識している様子が見られた。
「働くママのサービス・家電利用実態/意識と母親像・仕事意識調査」調査概要
l 調査地域: 7大都市の都心エリア
l 調査対象: 仕事をしている25~39歳の女性 年収200万円以上 7大都市の都心エリア在住
(総合・一般職・派遣・フリーランスなどは問わず。パートアルバイトは除く)
キャリママ:0歳~小学校3年生までの同居子あり(未既婚問わず) n=489
キャリジョ(シングル):未婚・同居子なし n=156※キャリママの比較対象として聴取
l 調査手法: インターネット調査
l 調査期間: 2019年3月22日~24日
l 企画分析: 博報堂キャリジョ研・博報堂こそだて家族研究所
l 実施集計: 株式会社H.M. マーケティングリサーチ
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社博報堂/12月25日発表・同社プレスリリースより転載)