インテリジェンス、3月のアルバイト平均賃金を分析
関東1,049円で前月比5円増加〜関西は時給の上昇に一服感
総合人材サービスを展開するインテリジェンス(東京都千代田区、鎌田和彦・代表取締役 社長執行役員)では、関東および関西エリアで発行するアルバイト情報誌およびアルバイト求人サイトに掲載された求人情報から98職種について、アルバイトの平均賃金を分析しています。3月の結果がまとまりましたのでお知らせします。
【 関東エリア概況 】
3月のアルバイト求人情報98職種平均時給は1,049円(前月1,044円、前年同月1,031円)で、前月に比べ金額にして5円増加しました。前年増加率は2006年9月以降、縮小傾向が続いていましたが、3月の前年増加率は1.7%増で、前月に比べ伸び幅が0.7ポイント拡大となりました。
職種別では、「専門職系」が1,267円で最も高く、次いで「営業系」が1,253円となっています。ともに1,200円を超える高い時給となっていますが、対前年増加率では「専門職系」はマイナス3.7%で前年に比べ大きく減少しています。一方、「営業系」の対前年増加率は5.2%増で、伸び幅も拡大ました。
【 関西エリア概況 】
3月のアルバイト求人情報98職種平均時給は998円(前月1,005円、前年同月955円)となりました。4ヵ月ぶりに平均時給が1,000円を下回りましたが、依然として高水準での推移が続いています。職種別では、大分類の8職種中4職種で平均時給額が1,000円を超えました。対前年増加率では、すべての職種が前年を上回る結果となっています。伸び幅が最も大きかったのは、「専門職種系」で11.9%増と前年同月を大きく上回りました。
【 他エリア概況 】
対象エリア(北海道・関東・中部・関西・九州)の全体平均は、966円(前月970円、前年同月941円)となり、前月に比べ金額にして4円減少しました。対前年増加率は2.6%増で、前月とほぼ横ばいとなっており、伸び幅の一服感が見られます。
【 今後の見通し 】
例年、4月の入学シーズンには、高校生や大学生を中心として、アルバイト・パートへの募集が増加する傾向にあるため、各社が時給を高めに設定し、新たな人材を確保しようとする動きが見られますが、今年は各社の採用意欲が例年に比べて高い状態にあり、労働力不足と採用難をいち早く解消しようとしているため、3月に引き続き、4月の時給も高い水準で推移すると考えられます。
(インテリジェンス http://www.inte.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・4月26日)