2019年3月卒業予定者は残業時間、ワークライフバランス、福利厚生を気にする傾向~『2019年3月卒業予定者の採用・就職に関するアンケート』:産労総合研究所
人事労務分野の情報機関である産労総合研究所(代表・平盛之)は、このたび大学新卒予定者、大学キャリアセンター、採用・就職支援者、企業担当者を対象にした「2019年3月卒業予定者の採用・就職に関するアンケート」を実施しましたので、結果の概要を発表します。調査の詳細結果は、当所発行の『人事実務』5月号(5月1日発行)に掲載予定です。
<主なポイント>
(1)入社後の教育の説明
- 内定後現在(2019年2月頃)に至るまでに、入社後の教育について、就職予定先から説明を受けてよくわかったとする大学新卒予定者は59%、説明を受けたがよくわからなかったのは28%、説明を受けていないのは9%、覚えていないのは2%である。
(2)働くことの引退時期
- 現時点で大学新卒予定者が考えている「働くことの引退時期」は、60代が最も多く44%、次いで、70代、生涯現役の14%。4分の3は、60代まで働くことを考えている。
(3)新卒一括採用のゆくえ
- 現在の新卒一括採用を、近い将来(3~5年先程度)変更する予定がある企業は2%、予定のない企業は44%、検討中の企業は49%。
- 経団連の採用選考指針廃止の影響をみると(複数回答)、企業では、採用活動が長期化する(71%)、良い人材が青田買いされる(50%)、他社の動向をたえず気にすることになる(42%)などが多い。大学では、長期化による学業への影響が懸念される(63%)、政府の対応や経団連と大学との意見交換の場を見守りたい(54%)、ルールがなくなると困る(40%)などが多い。
(4)2019年度新卒者の特徴
- 大学キャリアセンター、企業担当者、採用・就職支援者が、採用活動、就職支援を通じて感じた、2019年度新卒者の特徴は、就職環境に恵まれている、残業時間を気にする、ワークライフバランスを重視する、福利厚生にこだわる、仕事や職種にこだわるなど。
<調査要領>
調査名:「2019年3月卒業予定者の採用・就職に関するアンケート」
調査機関:産労総合研究所
調査対象:「ブンナビ!!2019」対象会員 約100,000人、大学キャリアセンター約260校、就職・採用支援者約30人、企業担当者約750人。
調査時期:2019年2月14日~3月14日
調査方法:郵送及びWEBによるアンケート調査方式 (WEBによる回答についてはREASを使用)
回答状況:締切日までに回答のあった新卒予定者100人、大学キャリアセンター112校、就職・採用支援者11人、企業69社について集計。
<本リリースに関する取材などのお問い合わせ>
株式会社産労総合研究所 「新社会人の採用・育成研究会」事務局
担当:佐藤、白ヶ澤、酒井、重山
TEL 03(5319)3628 MAIL freshers@sanro.co.jp
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(株式会社産労総合研究所 https://www.e-sanro.net/ /3月29日発表・同社プレスリリースより転載)