デジタルネイティブ世代は、挑戦を支援してくれる上司より、相談に乗ってくれる上司を好む傾向。ワーク・ライフ・バランスを重視し、転職意向が高い~『デジタル世代とデジタル世代の部下を持つ管理職の労働や生活に関する調査』:アデコ
人財サービスのグローバルリーダーであるアデコグループの日本法人で、総合人事・人財サービスを展開するアデコ株式会社(本社:東京都港千代田区、代表取締役社長:川崎健一郎、以下「アデコ」)は、学生の頃からインターネットやパソコンのある生活環境の中で育ってきた、デジタルネイティブ世代(※1)(以下、デジタル世代)とデジタル世代の部下を持つ管理職を対象に、仕事に対する考え方やコミュニケーションに関する意識調査を実施しました。
※1:本調査では、20代(20-29歳)をデジタルネイティブ世代と定義して調査を実施しています。
<調査結果のポイント>
【デジタル世代の仕事観・価値観・ライフスタイル】
1.仕事へのモチベーション:管理職と比較し「やりがい」を求めない傾向。管理職とは、18.4ポイント差
2.仕事で重視すること:管理職と比較し「残業が少ない」、「休暇を取りやすい」ことを重視、ワーク・ライフ・バランスを重視し、転職意向が高い
3.理想的なマネジメントスタイル:「挑戦よりも相談」を好む傾向
4.上司からのコミュニケーションで嫌なこと:「飲みやランチに誘われること」、SNSなどを利用してコミュニケーションをとることも好まない
5.情報収集方法:「新聞よりもSNS・ネット」、購入前には、ネットリサーチを欠かさず行い、SNS上の自分がどう見られるかを意識
【管理職から見た、デジタル世代】
1.良い点:「デジタルスキルが高い」、「情報収集力に優れている」
2.改善点:「打たれ弱い」、「ビジネスマナーや一般常識が不十分」
<調査結果詳細(抜粋)>
(1-2)管理職とは20ポイント以上の大差で、デジタル世代は「残業が少なく、休暇が取りやすい」ことを重視。
仕事を行う上で重視している点については、デジタル世代・管理職ともに、「安定して働くことができる」、「職場の雰囲気・人間関係が良い」が上位を占めています。デジタル世代では、「残業が少ない」、「休暇を取りやすい」を管理職より重視する傾向にあり、管理職と比較すると20ポイント以上という大差がつきました。一方、管理職が比較的重視している「自分の個性や能力を生かせること」という選択肢についても、デジタル世代と管理職の差は大きく、デジタル世代にとっては、仕事を行う上で自分の個性や能力を生かすことをそれほど重視していない傾向にあることがわかりました。
(1-4)転職意向:デジタル世代は、管理職より17.6ポイント高い
1年以内に転職するつもりという人は約1割に留まるものの、将来的には転職したいと思っているデジタル世代は、35.8%で、管理職より1割ほど多いことがわかりました。6割以上の管理職が、転職は考えていないという回答に対し、デジタル世代で同様の回答は5割未満となり、転職に対する抵抗感が低いことがうかがえる結果になりました。
(1-6)デジタル世代は、挑戦を支援してくれる上司より、相談に乗ってくれる上司を好む傾向に
デジタル世代には理想的な上司像を管理職へは、自身が20代だった頃の理想的だと思っていた上司像について尋ねたところ、デジタル世代では「仕事で困った事について相談に乗ってくれる」がトップにランクインしました。一方、デジタル世代は「挑戦しがいのある仕事を任せてくれる」が最も低くなり、挑戦を支援してくれる上司より、相談に乗ってくれる上司を好む傾向にあることが分かりました。
【調査概要】
調査対象:①デジタル世代:20代で企業や団体で勤務している男女、②デジタル世代を部下に持つ管理職(係長以上)
サンプル:①デジタル世代:500人、②管理職:500人
調査方法:インターネット調査
実施時期:2018年9月28日~29日
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(アデコ株式会社 https://www.adecco.co.jp/ /1月8日発表・同社プレスリリースより転載)