自社の企業説明会に来る学生数の減少や、合同企業説明会に参加する学生数の減少を感じた回答は、それぞれ前年比10ポイント程度増加、約5割に達する~2018年度 新卒採用に関するアンケート調査結果:日本経済団体連合会
一般社団法人日本経済団体連合会は11月22日、「2018年度 新卒採用に関するアンケート調査結果」を発表しました。
1.2019 年4月入社対象の採用選考活動全般について
(1) 採用選考活動の実施割合
2019 年4月入社対象の採用選考活動を実施した企業の割合は 98.0%と、前年に比べ 0.4 ポイント減少したものの、高水準で推移している。
(2) 採用計画の達成状況
「計画に届かない」(33.0%)が前年に比べて 2.3 ポイント増加しており、採用難の影響が一定程度見られる。
(3) 新卒採用市場に関する評価
「前年と変わらない」(17.8%)が前年に比べて 5.1 ポイント増加しているものの、「前年より売り手市場(学生側が有利)」(81.7%)が3年連続で8割以上となった。
(4) 選考にあたって特に重視した点
「コミュニケーション能力」が第1位(16 年連続)、「主体性」が第2位(10年連続)となった。「チャレンジ精神」は、前年に比べて 2.8 ポイント低下したものの、3年連続で第3位となった。
2.2019 年4月入社対象の広報・選考活動について
(1) 学事日程への配慮
広報活動の際に学事日程を尊重して実施したものでは、「自社ホームページやSNS 等の活用」(55.6%)が、前年 19.5 ポイント増加したのに続いて、本年さらに 7.0 ポイント増えた。
選考活動に際しては、「面接日を学生の希望を聞いてできる限り調整」(80.9%)が最も多かった。
(2) 面接時における履修履歴の取扱い
面接時に履修履歴(成績証明書等)について、「かなり重視した」「やや重視した」との回答合計が 67.1%、今後、「かなり重視する」「やや重視する」との回答合計が 74.2%と、重視する傾向が強まっている。
(3) 求める人材イメージの公表方法
自社が求める人材イメージの公表方法としては、「企業説明会における説明」(90.6%)が最も多かった。
(4) 前年と比べた広報活動、選考活動の状況の変化
広報活動において、「自社の企業説明会に来る学生数が減少した」、「合同企業説明会に参加する学生数が減少した」との回答が、前年に比べてそれぞれ10ポイント程度増加し、約5割に達した。
選考活動では、約6割の企業が「他社の内々定を保持したまま面接を受けに来る学生が増加した」と回答した。また、「内々定を辞退する学生が増加した」との回答も、前年と同様、約4割に達した。
3.インターンシップについて
(1) 広報活動開始日前のインターンシップの実施状況
8割以上の企業が、「実施した」と回答した。
(2) インターンシップの教育的効果を高める取組み
教育的効果を高めるために実施している取組みとして、「終了後の本人へのフィードバック」(28.1%)との回答は、前年より 2.4 ポイント増えた。
「募集段階での詳しいプログラム内容の明示」(53.3%)、「学生との事前の目標設定・目的の共有」(32.0%)との回答も、前年と比べ約2ポイント増加した。
<調査実施要領>
(1)調査目的:企業の大卒等新卒者の採用選考活動を把握することを目的に、1997 年度より実施
(2)調査対象:経団連企業会員 1,376 社
(3)実施時期:2018 年7月20日~9月7日
(4)回答社数:597 社(回答率43.4%)
*製造業42.4%、非製造業55.9%、不明1.7%
*従業員数1,000 人以上71.4%、500人以上1,000人未満12.1%、500人未満15.7%、不明 0.8%
◆本リリースの詳細は、こちら(PDF)をご覧ください。
(一般社団法人日本経済団体連合会 http://www.keidanren.or.jp//11月22日発表・同連合プレスリリースより転載)