シニア再就職の際、最も苦労したことは「年齢制限の壁」。自身のキャリアを活かせている人ほど今の仕事に満足傾向~働く再就職シニアの実態調査:マイスター60調べ
高齢者の就労支援を行う株式会社マイスター60(本社:東京都港区、社長:小倉勝彦)は、再就職に成功した30代から70代までの当社の全派遣スタッフ310名に再就職活動についてのアンケート調査を行い、60歳以上の男女計150名の有効回答を得ましたので結果を発表いたします。
【その他概要】
・再就職する理由は「生活のため」と並び「やりがい・生きがいを求めて」が首位
・これから再就職するシニアへの3大アドバイスは「健康」「謙虚さ」「資格取得」!?
■再就職シニアの4人に1人が悩む「年齢の壁」
マイスター60の派遣スタッフの中で60歳以上の再就職成功者150名を対象に、マイスター60に登録する前の再就職活動において最も困ったことを聞いたところ、最も多かったのが「年齢制限の壁(27.3%)」となりました。「年齢制限の壁」と回答した方の中には、求人条件では年齢制限が記載されていないので応募したが、実際には年齢制限が設定されており断られてしまったと回答した方も少なくなく、年齢制限の壁に多くの方が直面している実態がうかがえました。
また「スキル・経験不足」と回答した方も12.0%いた他、「その他」の自由回答として多かったのが、「不採用が続くため精神的に気が滅入った」という精神的な問題や、「現役と再就職後の仕事内容のギャップ」「新しい設備に知識が追いつかない」などの環境変化への戸惑いなどが見られました。
再就職した理由は「生活のため」に並び「やりがい・生きがいを求めて」が上位に
次に再就職をした理由を聞いたところ、「生活のため(50.7%)」「やりがい・いきがいを求めて(50.7%)」が共に並び上位に入り、収入面だけでなくやりがいや生きがいといった要素も、大きな就労意欲の動機として考えられていることが分かります。
■「自身のキャリアを今の業務に活かせている」と感じている方ほど、業務への満足度は高い傾向有り
次に現在の業務に自身のこれまでのキャリアが活かせているかどうかを聞いたところ、71.3%の方が活かせていると回答。合わせて現在の業務への満足度を聞いたところ、高いと回答した方は全体の35.3%という結果となりました。
続いてキャリアを活かせているかどうかと業務満足度の関連性を調べてみると、キャリアを活かせていると回答したうちの45.8%の方が満足度が高いと回答した一方、あまり活かせていないと回答した方では9.4%、全く活かせていないと回答した方に限っては満足度0%という結果となりました。
こうした結果から、現在の業務に自身のキャリアを活かせているかどうかと、仕事への満足度には一定の関係性が見られ、自身のキャリアをどのように活かしながら再就職できるかが、満足のいく再就職先選びのポイントとなると考えられます。
■「可能なまで働きたい」と6割が回答、「今の仕事について家族が喜んでいる」68.7%
続いて今後、何歳まで働きたいかを聞いたところ、「可能な限り働きたい」と回答した方が最も多く60.7%の方が回答。合わせて家族の方が現在の仕事についてどのように感じているかを聞いたところ、68.7%の方が「喜んでいる」と回答しました。
今回の調査では、再就職活動を行う多くのシニアの方が、自身の想定以上に年齢の壁に直面し、困惑している実態が浮き彫りとなりました。現役時代に資格をしっかりと取得しておけば良かったと後悔する声も少なくなく、人材不足と言われる中でも、雇用側のニーズと求職者ニーズがなかなか思うようにマッチングしていない実態もうかがえます。
当社ではこうした年齢の壁や条件などのミスマッチを少しでも解消し、多くのシニアの方が満足して働ける社会を目指し事業を展開してまいります。
<調査概要>
調査対象 マイスター60に在籍する再就職に成功した33歳から79歳までの全派遣スタッフ男女計310名を対象にアンケートを実施。
全有効回答数162名の中から60歳以上の方の回答(男女計150名)を抽出し調査対象とした。
※全体回答率:52.2%
有効回答数 150名(内訳:男性147名/女性3名、60代98名/70代52名)
調査期間 2018年1月15日~2018年2月28日
調査方法 郵送調査
※本リリースによる調査結果をご利用いただく際は「マイスター60調べ」と付記のうえご使用くださいますようお願い申し上げます。
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社マイスター60 https://mystar60.co.jp//11月15日発表・同社プレスリリースより転載)