2018年9月のアルバイト平均時給は全国平均1,042円~最低賃金改定の影響により、全エリアの平均時給が前月比、前年同月比を上回る。「関東エリア」では築地移転前の駆け込み需要も(アルバイト求人情報サービス「an」調べ):パーソルキャリア
総合人材サービス、パーソルグループのパーソルキャリア株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:峯尾 太郎)が運営するアルバイト求人情報サービス「an」は、求人情報メディア「an」に掲載された求人広告から平均時給を分析しています。2018年9月の結果をお知らせします。
※2016年5月データより市況感に合わせたサンプル数に変更しており、過去のデータについても再集計を行っております。
※「an」で実施しております意識調査や求人情報に関するデータは、採用企業向け情報サイト「anレポート」にて公開しております。
■全体:平均時給 1,042円。前年同月比43カ月連続で平均時給上昇
2018年9月の全国平均時給は1,042円(前月1,030円、前年同月1,021円)となりました。前月比+12円、前年同月比+21円となり、前年同月比は43カ月連続で増加しました。求人数※2は前月比104.8%、前年同月比147.0%となりました。
※:「an」サイトの求人掲載数
■ エリア別:最低賃金改定の影響により、全エリアの平均時給が上昇
エリア別平均時給は「関東エリア」が1,103円で最も高く、次いで「関西エリア」が1,025円、「東海エリア」が1,022円、「九州エリア」が928円、「北海道エリア」が917円という順になりました。都道府県別最低賃金改定の影響により、全エリアで前月比、前年同月比ともに上回る結果となりました。特に「九州エリア」は61カ月連続、「北海道エリア」は43カ月連続で前年同月比を上回る状況が継続しています。一方で、「北海道エリア」と「関西エリア」は天災の影響により、求人数が減少しました。
■職種別:先月に引き続き「フード系」職種の平均時給が過去最高
職種別平均時給は「専門職系」(1,257円)が最も高く、次いで「運輸職系」(1,188円)、「サービス系」(1,053円)、「事務系」(1,048円)、「技能・労務系」(1,033円)、「フード系」(1,008円)、「販売系」(964円)と続きました。「事務系」以外のすべての職種で前年同月比を上回る結果となりました。「フード系」は、現行の算出方法での調査開始(2013年1月)以来、過去最高値を更新しています。また、先月に引き続き全国的に物流倉庫の新設が相次ぎ、「運輸職系」に分類される配送・引越スタッフや、「技能・労務系」に分類される仕分け・梱包・商品管理などの職種は、前年同月比40円以上上昇しました。
■解説:築地移転前の駆け込み需要で飲食店の求人が増加。国体やオリンピックの影響で警備のニーズ高まる
9月の全国平均時給は、前月比+12円、前年同月比+21円増加しました。「関東エリア」では、築地市場移転前の駆け込み需要により、築地近辺の飲食店で短期の求人が増加しています。また、国民体育大会の会場警備や、オリンピックに向けた道路工事の現場警備などのニーズが高まり、「サービス系」に分類される警備の時給が上昇しました。10月は、年末商戦に向け各職種の採用が活発になることが想定されるため、平均時給は増加する見込みです。(an編集長 川合 恵太)
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(パーソルキャリア株式会社 https://www.persol-career.co.jp//10月15日発表・同社プレスリリースより転載)