減少する日本人の野菜摂取量 社食での工夫広がる
健康経営に注目が集まる中で、野菜を摂取できるヘルシーなメニューを社食などで提供する企業が増えている。
DeNAでは、「ウェルメシプロジェクト」として、一食あたり200グラムの野菜を摂取できるメニューを提供。サラダボウルや弁当などを販売し、健康づくりを支援している。また、日本オラクルでは「プレート600」という600kcal程度のメニューを提供。不足しがちなビタミンや食物繊維をバランスよく摂取できるようにしている。また、1グラムあたり1.3円で利用できるサラダバーも用意し、従業員が野菜を摂取できるようにしている。
一日に必要な野菜摂取量の目安は350グラムとされているが、厚生労働省が20代以上の男女を対象に行った調査によると、平成28年度の調査時の野菜摂取量は全体平均で276.5グラムとなり、18年度の303.4グラムを大きく下回った。また、年齢別では男女ともに20代の摂取量が最も少なく、それぞれ236.2グラム、228.6グラムだった。
野菜不足は生活習慣病の原因にもなる。社食のメニューなどで野菜を補える工夫をすることで、従業員の健康増進が期待できるだろう。
(『日本の人事部』編集部)