2018年7月 アルバイト平均時給 全国平均1,024円~インバウンド需要の拡大に伴い「九州エリア」の平均時給は59カ月連続で前年同月比増(アルバイト求人情報サービス「an」調べ):パーソルキャリア
総合人材サービス、パーソルグループのパーソルキャリア株式会社(旧社名:インテリジェンス、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:峯尾 太郎)が運営するアルバイト求人情報サービス「an」は、求人情報メディア「an」に掲載された求人広告から平均時給を分析しています。2018年7月の結果をお知らせします。
■2016年5月データより市況感に合わせたサンプル数に変更しており、過去のデータについても再集計を行っております。
■「an」で実施しております意識調査や求人情報に関するデータは、採用企業向け情報サイト「anレポート」にて公開しております。
【全体】 ~ 平均時給 1,024円。前年同月比 41カ月連続で平均時給上昇
2018年7月の全国平均時給は1,024円(前月1,021円、前年同月999円)となりました。前月比+3円、前年同月比+25円となり、前年同月比は41カ月連続で増加しました。求人数(※1)は前月比97.8%、前年同月比131.3%となりました。
※1:「an」サイトの求人掲載数
【エリア別】 ~ 「九州エリア」は59カ月連続で前年同月比が増加。インバウンド需要の拡大が要因
エリア別平均時給は「関東エリア」が1,076円で最も高く、次いで「東海エリア」が1,020円、「関西エリア」が1,012円、「九州エリア」が930円、「北海道エリア」が908円という順になりました。特に「九州エリア」は59カ月連続で、前年同月比を上回る状況が継続しています。
九州の外国人入国者数は年々増加しており、国土交通省九州運輸局の調査によると、2017年は494万人(※2)と、過去最高値となっています。このようなインバウンド需要に伴う、ホテルや飲食店など、旅行者向けにサービスでのアルバイトニーズの高まりが、時給増加の要因と考えられます。
※2:国土交通省九州運輸局「九州への外国人入国者数の推移について」より
【職種別】 ~ 学生のニーズに合わせ、「フード系」職種は7月以降に採用を後ろ倒す傾向に
職種別平均時給は「専門職系」(1,175円)が最も高く、次いで「運輸職系」(1,137円)、「サービス系」(1,040円)、「事務系」(1,043円)「技能・労務系」(1,028円)、「フード系」(992円)、「販売系」(956円)と続きました。
「フード系」の職種では、夏に向けて採用を活発化する企業が見受けられました。今後も7月のテスト期間を終えた学生を採用しようと動く企業が増える為、8月は継続してニーズが高まる見通しです。
【解説】 ~ 小売各社の中食業への参入や、EC大手の事業拡大により「技能・労務系」の時給が増加
7月の全国平均時給は、前月比+3円の増加となりました。「九州エリア」では、インバウンド需要の拡大に伴い「サービス系」や「フード系」の職種で時給が増加しました。職種別では、製造工や仕分け梱包が分類される「技能・労務系」の職種で時給が増加しました。小売各社の中食業への参入や、ECサイトを運営する大手企業の事業拡大による、工場の新設や増設が相次いたことが要因と考えられます。8月は、都道府県別最低賃金の改定による影響で、コンビニなど小売業を中心に賃金の底上げが行われ、平均時給は増加する見通しです。
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(パーソルキャリア株式会社 https://www.persol-career.co.jp/ / 8月21日発表・同社プレスリリースより転載)