世の中を、リスクで診る。レジリエンスで、未来を看る。~筑波大学とつくば市および近郊地区の研究機関、企業などの11機関で、レジリエンス研究教育推進コンソーシアムを設立
大学、研究機関、産業及び行政の連携・交流の促進を図るとともに、研究教育とその実用化を支援するため、筑波大学とつくば市および近郊地区の研究機関、企業などの連携によりリスク・レジリエンス分野における日本ひいては世界の知と研究教育の核となる活動を支援する、レジリエンス研究教育推進コンソーシアムを設置する。
本コンソーシアムには、セコム、大日本印刷、日本電気、DRIジャパン、電力中央研究所、日本自動車研究所、海上・港湾・航空技術研究所 電子航法研究所、産業技術総合研究所、防災科学技術研究所、労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所、筑波大学の11機関が参画する。
本コンソーシアムは、リスク・レジリエンス分野のセミナー、講演会、研究会、シンポジウムなどを開催し、新たな研究領域を探究するとともに、参画機関の知の協働により筑波大学に設置が計画されている学位プログラムにおいて、アカデミックなグローバル人材を育成する礎となる。
1.レジリエンス研究教育推進コンソーシアムについて
近年の社会情勢の不安定化により、従来のリスクマネジメントの考え方・方法論では対応できない不測の事態が数多く発生し、リスクマネジメントを超える新たな概念が希求されるようになってきています。そのような状況を背景として、「不測の事態や状況の変化に柔軟に対応し、求められる機能を維持提供し続け、回復する能力」であるレジリエンスが、リスクに変わる新たな概念として注目されています。
これらに対応するため、大学・研究機関と企業が共に、レジリエンスに関する知の一大発信拠点であるレジリエンス研究教育推進コンソーシアムを設立し、リスク・レジリエンスの分野における世界の知と教育の中核を目指します。
2.大学・研究機関と企業との協働による研究活動について
大学・研究機関の研究は、基礎的・体系的なものを中心に、高度な専門性をもった研究者が、学問における新たな知識を創造するところに特色があります。企業の研究は、応用的・実践的なものを中心に、豊富な人員と研究費により、生活に根差した新たな技術を社会へ提案するところに特色があります。それぞれに意義があることはもちろんのこと、大学・研究機関と企業とが壁を越えて協働することで、より効率的・効果的に新たな知識と技術を社会にもたらすことが可能となります。
本コンソーシアムでは、リスク・レジリエンス分野のセミナー、講演会、研究会、シンポジウムなどを開催することによって、新たな研究領域を探究し、共同研究の土壌を醸成します。
3.協働大学院方式による学位プログラムについて
大学は、将来大学・研究機関で活躍する人材を育成するとともに、将来企業で活躍する人材をも育成しています。大学・研究機関と企業とが壁を越えて協働することで、求められる人材像により適合し、かつより幅広いスキルを備えた人材を育成することができます。
本コンソーシアムは、これまでに前例のない新たな方式である「協働大学院方式」を採用し、筑波大学に開設する学位プログラム(従来の専攻に相当)の礎となるものです。本コンソーシアムは、研究活動によって得られた知を生かし、入試、授業科目、インターンシップ、研究指導、論文審査など学位プログラムのあらゆる過程へ実装を提案し、また実施協力することによって、アカデミックなグローバル人材を育成します。
<お問い合わせ先>
NEC 研究企画本部 研究プロモーショングループ お問い合わせ
◆本リリースについては、こちらをご覧ください。
(日本電気株式会社 http://jpn.nec.com/ / 3月9日発表・同社プレスリリースより転載)