愛知県の女性、結婚・出産による退職を前提としつつも、将来的には復職を希望~『愛知県の女性の働き方に関する意識(東京圏との比較)』:三菱UFJリサーチ&コンサルティング
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社は、愛知県の女性の働き方に関する意識を分析するため、愛知県と首都圏に在住の女性を対象にアンケート調査を実施しました。このほど、調査結果をとりまとめましたのでお知らせいたします。
■調査結果の概要
本調査は、今までに愛知県以外での居住経験がなく現在も愛知県内に暮らしている18~39歳の女性と今までに東京圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)以外での居住経験がなく現在も東京圏に暮らしている18~39歳の女性を対象にアンケート調査を実施しました。東京圏との比較分析から、愛知県の女性の意識として以下のような特徴が浮き彫りとなりました。
● 進学先や就職先の選択において、両親の意見を参考にする傾向がみられる
● 新卒当時の仕事に対する考え方は「結婚・出産まで働ければよかった」と考える傾向がある
● 結婚・出産による退職を前提としつつも、将来的には復職したいという意向が強い
● 活躍機会や仕事内容において、愛知県では希望を実現する環境が整っていると思われていない
※調査結果については添付の参考資料(PDF)をご覧下さい。
<調査結果抜粋>
■女性の働き方に関する意識(東京圏/愛知県比較)
【大学進学・企業等選択時の影響】
〇進学先を決める際に参考にした意見をみると、愛知県では「母親」の意見を参考にした割合が、東京圏を10ポイン程上回り、東京圏では「自分で決めた」割合が愛知県を20ポイント程上回った。
〇就職先を決める際に参考にした意見をみると、愛知県では「父親」「母親」の合計の割合が東京圏を10ポイント程上回り、東京圏では「自分で決めた」割合が愛知県を10ポイント程上回った。
【新卒時の考え方】
〇新卒当時のキャリア形成に対する考え方をみると、愛知県では「結婚・出産するまで働ければよかった」が東京圏を20ポイント程上回り、東京圏では「キャリア志向が強かった」「結婚・出産するまで働き続けたかった」の合計の働き続けたいと考える割合が愛知県より10ポイント程上回った。
【現在の働き方に対する考え方】
〇現在働いている理由をみると、愛知県では「金銭的なゆとりが欲しいから」が東京圏を12ポイント程上回り、東京圏では「仕事にやりがいを感じるから」が愛知県を8ポイント程上回った。
〇働くことに対する考え方をみると、愛知県では「結婚・出産で退職するが、落ち着いたら復職したい」が東京圏を10ポイント近く上回っている。
【ワーク・ライフ・バランスの考え方】
○東京圏、愛知県とも「家事・育児はパートナーと平等に分担」を希望しているが、現状とのギャップは大きい。現状として、愛知県では「家事・育児はパートナーの分担が少ない」が東京圏を15ポイント程上回った。
■女性が働く・暮らすうえでの地域の環境(東京圏/愛知県比較)
【雇用環境】
〇希望する働き方が実現できる環境が整っていると思うかについて、愛知県では職業選択の多さやキャリアアップ等の活躍機会、仕事の内容に関する項目について、東京圏より20ポイント程下回った。
【生活環境】
〇希望する暮らし方が実現できる環境整っていると思うかについて、東京圏では娯楽・文化に関する項目が、愛知県より20ポイント以上高い一方で、愛知県では自然・歴史においては20ポイント程、保育や地域コミュニティに関する項目は10ポイント程、東京圏より高くなっている。
<本件に関するお問合せ>
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
政策研究事業本部 研究開発部 主任研究員 南田 あゆみ
〒461-8516 愛知県名古屋市東区葵1-19-30 マザックアートプラザ
TEL:052-307-1103(部代表) E-mail:ayumi.minamida@murc.jp
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 http://www.murc.jp/ /2月19発表・同社プレスリリースより転載)