「62~64歳になっても仕事をしたい」63.3%、「70歳以降でも仕事をしたい」18.1%~第12回中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)(調査対象者年齢61~70歳)(厚生労働省)
厚生労働省では、このほど、同じ集団を対象に毎年実施している「中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)」の第12回(平成28年)結果を取りまとめましたので公表します。
中高年者縦断調査は、平成17年10月末に50~59歳であった全国の中高年者世代の男女に対して、家族の状況、健康の状況、就業の状況などを継続的に調査し、高齢者対策などの厚生労働行政施策のための基礎資料を得ることを目的としています。第12回調査では、平成17年度の第1回調査から協力が得られた19,513人について集計しており、調査対象者の年齢は、61~70歳となっています。
【調査結果のポイント】
1.健康の状況
第1回調査時(11年前)から健康状態がずっと「よい」者が、11年間継続して健康維持のために心がけていることは、男性は、「適度な運動をする」「食事の量に注意する」「適正体重を維持する」の割合が高く、女性は、「バランスを考え多様な食品をとる」「食後の歯磨きをする」「適度な運動をする」で高くなっている。
2.これからの生活設計
62~64歳になっても仕事をしたい者は63.3%、65~69歳になっても仕事をしたい者は39.2%、70歳以降でも仕事をしたい者は18.1%となっている。
3.社会参加活動の状況
男女とも、「趣味・教養」、「スポーツ・健康」、「地域行事」では「活動あり」の割合が高くなっている。
【調査結果詳細】(抜粋)
3.就業の状況
(1)就業状況の変化
この11年間で、「正規の職員・従業員」の割合は減少、「自営業主、家族従業者」、「パート・アルバイト」の割合はほぼ横ばい
第1回調査から第12回調査までの11年間の就業状況の変化をみると、「正規の職員・従業員」は、第1回38.2%から第12回6.4%と減少している。一方、「自営業主、家族従業者」は、第1回15.7%から第12回14.1%、「パート・アルバイト」は、第1回16.6%から第12回17.6%とほぼ横ばいの状況である。
また、性、第1回の就業状況別に第12回の就業状況をみると、男の「(第1回)正規の職員・従業員」では「仕事をしていない」の39.0%が最も高く、次いで「労働者派遣事業所の派遣社員、契約社員・嘱託」の19.9%、「パート・アルバイト」の16.0%、「正規の職員・従業員」の13.6%となっている。女の「(第1回)パート・アルバイト」では「仕事をしていない」の48.4%が最も高く、次いで「パート・アルバイト」の41.8%となっており、「(第1回)正規の職員・従業員」では、「仕事をしていない」の48.7%が最も高く、次いで「パート・アルバイト」の22.2%、「正規の職員・従業員」13.4%となっている。
(2)就業希望と求職の状況
第12回調査で「仕事をしたい」が求職活動を「何もしていない」割合は13.6%であり、何もしていない理由は「病気・けがのため」、「希望する仕事がありそうにない」の割合が高い
第12回調査で「仕事をしていない」者について、就業希望の有無をみると、「仕事をしたい」者の割合は19.9%、「仕事をしたくない」者は77.3%となっている。「仕事をしたい」が求職活動を「何もしていない」者の割合は13.6%となっている。これを年齢階級別にみると、「61~64歳」で15.4%、「65~69歳」で13.1%、「70歳」で12.7%となっている。
また、理由別にみると、「病気・けがのため」の19.1%が最も高く、次いで「希望する仕事がありそうにない」の18.5%となっている。
<照会先>
政策統括官付参事官付世帯統計室
縦断調査管理官 後藤 敬一郎
室長補佐 成井 裕子
(担当)中高年者縦断統計係
(代表電話)03-5253-1111(内線 7594)
(直通電話)03-3595-2323
◆ 詳しくはこちらをご覧ください。
(厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp// 11月28日発表・報道発表より転載)