職場でハラスメントを受けた・見聞きしたことがある人は5割半ば。ハラスメントを受けたものの「誰にも相談しなかった」4割強~『ハラスメントと暴力に関する実態調査』:日本労働組合総連合会
日本労働組合総連合会(略称:連合、所在地:東京都千代田区、会長:神津里季生)は、職場やプライベートにおけるハラスメントと暴力に関する実態を把握するため、2017年10月26日~10月27日の2日間、「ハラスメントと暴力に関する実態調査」を、インターネットリサーチにより実施し、全国の18歳~69歳の有職男女1,000名の有効サンプルを集計しました。(調査協力機関:ネットエイジア株式会社)
・職場でハラスメントを受けた・見聞きしたことがある人は5割半ば
・配偶者から暴力を受けたことがある女性では3人に1人以上、男性も4人に1人が経験
・交際相手から身体的暴力を受けた人の半数近くが「生命の危険を感じた」と回答
・配偶者や交際相手などからの暴力による影響は仕事面にも“仕事のやる気がなくなる
・ミスが多くなる”は4人に1人、“仕事をやめた”は10人に1人
<調査結果(抜粋)>
◆職場でのハラスメント
・職場でハラスメントを受けた・見聞きしたことがある人は5割半ば
パワハラが45%と最も多く、次いでセクハラが41%、ジェンダーハラスメントも25%にのぼる。マタハラは21%、ケアハラスメントは20%、SOGIハラスメントも14%に
・職場でのハラスメントは「上司や先輩」から受けているケースが最も多い
・ハラスメントを受けたものの「誰にも相談しなかった」4割強
・ハラスメント被害の相談相手「職場の上司や人事担当者、同僚」が6割
・ハラスメント被害を相談しても、半数近くが「親身に聞いてもらえたが具体的な対応に進まなかった」
・職場のハラスメントが原因で起こった生活上の変化「仕事のやる気がなくなった、ミス・トラブルが増えた」が約5割、「仕事をやめた・変えた」は約2割
日常生活にも支障「心身に不調をきたした」は3割強、「夜、眠れなくなった」は約2割
◆暴力やハラスメントの被害者への支援
・暴力やハラスメントの被害者のために必要な支援男性では「職場での適切な対応」が最多女性では「職場以外に相談相手がいること」が最多
・暴力やハラスメントの被害を相談しやすくすると思う公的サービス「相談に関する安全やプライバシーの確保」「窓口や支援内容の積極的な広報」「身近な窓口の増設」
◆本調査の詳細は、こちら(PDF)をご覧ください。
(連合(日本労働組合総連合会)http://www.jtuc-rengo.or.jp/ / 11月16日発表・同会プレスリリースより転載)