2018年卒採用、インターンシップ実施の有無により、応募数やセミナー参加数に大きな差。企業・学生共にインターンシップへの関心が高まる~『企業の動向・学生の動向(6/10)』:学情
株式会社学情(本社:大阪市北区/東京都中央区、 代表取締役社長:中井清和)は、6月9日、『学情レポート【企業の動向・学生の動向】』を発表しました。
■企業の動向
5月以降、2018年卒採用では内々定出しラッシュが続いている。ゴールデンウィーク前に最終面接を設定していた企業が多く、弊社が2018年卒学生に対し5月8日~13日に行った「内々定率調査」では30%台の内々定率、5月22日~27日の同調査では50%を超える内々定率となった。5月以降に最終面接を実施した企業では、受験学生が既に他社からの内々定を得ているケースも多く、選ばれる1社になるための工夫や差別化が求められている。企業の中には最終面接実施日に懇親会を実施したケースもあるなど、優秀な学生を確保するために多くの企業が試行錯誤している。また、現時点のプレエントリー数やセミナー参加数からシミュレーションした時に、採用第1クールでは当初見込んでいた内々定出し数の70~80%の着地になりそうという声も少なからず聞かれる。そうした企業は再度母集団を形成するため、就職情報サイトへの追加掲載や合同企業セミナー出展を計画・実施している。各社は学生が夏休みに入る前までには計画していた内々定数に達したい意向だ。
現時点での採用活動状況において成否を分かつ役割を果たしたものがインターンシップである。インターンシップ実施の有無により、応募数やセミナー参加数に大きな差が出たこともあり、2019年卒採用に向けインターンシップを実施する企業の増加が見込まれる。5月に東京・名古屋・大阪で開催された弊社主催「特別講演会~インターンシップについて考える~」には、延べ1,161社の企業が参加し、その関心の高さがうかがえた。
■学生の動向および学生を取り巻く就職環境について
2018年卒学生の就職活動について「概ね順調に進んでいる」というのが大学キャリアセンターの大方の見方である。大学では現時点では正式に学生の就職活動状況調査を実施していないので正確な内々定率を把握してはいないものの、5月に入った頃から内々定の報告やその後の書類提出の相談が一気に増えたという大学は例年以上に多い。学生も思わず早くもらえた内々定に戸惑いを見せ、今後の就職活動にどう臨むべきか悩んだり、拍子抜けしてしまう様子も見られる。それでも6月に本選考を行う本命企業の結果が出るか、あるいは夏休み前までは就職活動を継続する意向の学生が多い。弊社が2018年卒学生を対象に5月22日~27日に行った「内々定率調査」では、例えば私立大学・文系学生の内々定率は52.1%と過半数に達するが、就職活動継続率は90.5%と高い水準である。内々定出しをある程度進めている企業においては状況を楽観視せず、学生の動向に注視する必要があるだろう。
2019年卒学生向けに各大学が行っている前期就職ガイダンスは昨年よりも参加状況が良いようだ。前期は夏のインターンシップ関連のガイダンスが多いが、ここ数年でインターンシップを行う企業が飛躍的に増えたことで学生の関心も高まり、ガイダンス参加に繋がっているようである。6月17日~18日に東京、名古屋、大阪で行われる弊社主催インターンシップイベント「あさがくナビのキャリアデザインフォーラム」の参加予約数は昨年同時期を上回っており、インターンシップへの関心の高さがうかがえる。
(江村 朋裕)
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社学情 http://company.gakujo.ne.jp/ /6月6日発表・同社プレスリリースより転載)