「中小企業の戦略的知的財産活用に関する調査報告書」およびガイドブック「企業の強みを活かす~知的財産の力で会社の成長を」を発行:東京商工会議所
東京商工会議所(三村明夫会頭)は、2月10日、中小企業の戦略的知的財産活用に関する調査研究会(座長:荒井寿光 東商知的財産戦略委員長)において、都内中小製造業者の知的財産の活用に関する実態を把握するための調査の結果をとりまとめました。
併せて、調査を踏まえ、これから知財経営に取り組もうとする企業経営者に方を対象にしたガイドブックをはじめて刊行いたしました。
今後ますます国内外の企業との競争激化が予想される中、中小企業は、自らの強みをとらえ、それを知的財産として保護、活用することが求められており、調査を実施し、ガイドブックを発行することとしました。
多くの中小企業は、知的財産と聞くと、特許や商標などの権利をいうものと狭く考える方が多いのが実状ですが、知的財産とは「社内の知恵全般」を指すという考え方に立ち、これらの幅広い活用を考える中で、「知財経営」にステップアップしていただけることを期待しています。
本ガイドブックは、これから知財経営に取り組もうとする企業経営者に、中小企業が技術・ノウハウ等の強み(知的財産)を経営に活用するための方策を提案しています。(※事例やワークシートを掲載して活用しやすくしています)(A4版、31ページ)。
東京商工会議所で無償配布するほか、東京商工会議所のウェブサイトでも公開します。
「中小企業の戦略的知的財産活用に関する調査」の主な結果概要
○技術・ノウハウ等(知的財産)の経営への活用認識は、「活用できている企業」は67.0%(前回調査時62.7%)、「経営に活用できていないが活用したい」企業は28.8%(前回調査時17.4%)
○過去3年間の売上が増加傾向の企業ほど、技術やノウハウなどの知財を経営に活用出来ている割合が高い(77.0%)
※結果を踏まえ、中小企業の知財経営推進のための支援策の方向性を4つ提案
<調査の概要>
【調査期間】平成27年7月1日~17日
【調査方法】郵便による質問票の配布・回収
【調査対象】都内中小製造業4,632事業者が対象
【回答数】901件 (回収率19.5%)
ガイドブック「企業の強みを活かす~知的財産の力で会社の成長を」
○発行日 2月10日
○発行部数 1万部 (A4版 カラー 31ページ)
○内容 これから知財経営に取り組もうとする企業経営者に、中小企業が技術・ノウハウ等の強み(知的財産)を経営に活用するための方策を提案(※事例やワークシートを掲載して活用しやすくしています)
Part1 経営に知的財産を活用することの5つの効能
Part2 会社の強みを洗い出そう ~4つのステップで強みを見える化~
Part3 強みを知的財産の「形」にするための3つの方策
Part4 知財活用お助け帳
○配布 東京商工会議所の本部窓口で配布
(東京商工会議所支部窓口での配布は3月下旬からの予定)
東京商工会議所ウェブサイトからもダウンロードできます。
【本件担当・問い合わせ先】
東京商工会議所
産業政策第一部
担当 富澤、徳永、馬目(まのめ)
TEL 03-3283-7630
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(東京商工会議所 http://www.tokyo-cci.or.jp/ /2月10日発表・同商工会議所プレスリリースより転載)