第10回『中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)』の結果
~この9年間で、「正規の職員・従業員」の割合は減少、「自営業主、家族従業者」、「パート・アルバイト」の割合はほぼ横ばい~(厚生労働省)
厚生労働省では、このほど、同じ集団を対象に毎年実施している「中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)」の第10回(平成26年)結果を取りまとめましたので公表します。
今回は縦断調査の特性を生かし、調査開始以降の社会参加活動の状況と健康状態等に着目して分析しました。「中高年者縦断調査」は、平成17年10月末に50~59歳であった全国の中高年者世代の男女に対して、家族の状況、就業の状況、社会活動等の状況などを継続的に調査し、高齢者対策などの厚生労働行政施策のための基礎資料を得ることを目的としています。第10回調査では、平成 17年度の第1回調査から協力が得られた 20,680人について集計しており、調査対象者の年齢は、59~68歳となっています。
【調査結果のポイント】
(就業の状況)
1.仕事のための免許・資格の取得状況と就業状況
第1回調査時(9年前)に「60~64歳は仕事をしたい」と希望していた、第10回調査時に60~64歳の者のうち、この5年間(平成21年11月~平成26年10月)に仕事のための免許・資格を「取得した」者(※)で「仕事をしている」割合は、男 88.6%、女 86.3%。
※免許・資格を「取得した」者の割合は、男 9.8%女 5.4%。
(社会参加活動の状況)
2.年齢と社会参加活動の状況
男女とも、「趣味・教養」「スポーツ・健康」「地域行事」では「活動あり」の割合が高くなっている。このうち、「スポーツ・健康」「地域行事」では年齢が高くなるほど「活動あり」の割合が高い。
<概況より抜粋>
2.就業の状況
(1)就業状況の変化
この9年間で、「正規の職員・従業員」の割合は減少、「自営業主、家族従業者」、「パート・アルバイト」の割合はほぼ横ばい
第1回調査から第10回調査までの9年間の就業状況の変化をみると、「正規の職員・従業員」は、第1回37.9%から第10回10.1%と減少している。一方、「自営業主、家族従業者」は、第1回16.0%から第10回14.8%、「パート・アルバイト」は、第1回16.4%から第10回17.3%とほぼ横ばいの状況である。また、性、第1回の就業状況別に第10回の就業状況をみると、男の「(第1回)正規の職員・従業員」では「仕事をしていない」の31.4%が最も高く、次いで「正規の職員・従業員」の23.0%、「労働者派遣事業所の派遣社員、契約社員・嘱託」の21.1%、「パート・アルバイト」の13.6%となっており、女の「(第1回)パート・アルバイト」では「パート・アルバイト」の47.5%が最も高く、次いで「仕事をしていない」の42.9%となっている。
<照会先>
大臣官房統計情報部
人口動態・保健社会統計課世帯統計室
縦断調査管理官 後藤 敬一郎
室長補佐 田野 淳子
(担当)中高年者縦断統計係
(代表電話)03-5253-1111(内線 7594)
(直通電話)03-3595-2323
◆ 詳しくはこちらをご覧ください。
(厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp// 12月15日発表・報道発表より転載)