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【ヨミ】スラッシャー スラッシャー

「スラッシャー」とは、複数の肩書を持つ人たちのこと。プロフィールなどで職業を記載する際に「モデル/プログラマー」「税理士/ライター」などと、複数の肩書を「/(スラッシュ)」で区切ることから、一つの分野にとどまらず幅広く活躍する人のことをスラッシャーと呼ぶようになりました。アメリカの作家Marci Alboher氏が著書『One Person / Multiple Careers』の中で「スラッシュキャリア」という言葉を使ったことが始まりとされています。多くの人の働き方が変わりつつある中で、新しいキャリアのかたちとして、注目される概念です。
(2018/11/9掲載)
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スラッシャーのケーススタディ

副業とスラッシャーの違いは
経済的動機か、ライフワークか

複数の肩書を持つことは、これまで「副業」と呼ばれてきました。しかし、副業という言葉に対して「収入の低さを補うために行うもの」といった、ネガティブな印象を感じる人は少なくありません。「スラッシャー」という言葉は、こうしたネガティブな印象を廃し、複数の肩書を持つことをポジティブに表現できるとして、広く使われるようになりました。副業ではなく「複業」という言葉ができたのも、同様の理由といえるでしょう。

スラッシャーが増えている要因としては、SNSの発展により個人の発信力が高まっていることが大きく影響していると考えられます。現在では、SNSの発信を通して個人をブランド化し、その後のキャリアにつなげていくことも可能になりました。中でも、「一つの肩書にこだわらない」価値観を持ったミレニアル世代やZ世代などの若い世代では、スラッシャーとして複数の分野で活躍する人も多いようです。

また、もう少し上のY世代と呼ばれる1975~1989年生まれの人たちの中にも、スラッシャーは少なくありません。彼らはいわば、不況のあおりを受けた世代。バブル経済を過ごすことなく、就職難やリストラを目の当たりにしてきたことから、リスクヘッジの意味を込めて、さまざまな選択肢を育てるようなキャリアを形成してきた世代でもあります。

スラッシャーの特徴は、複数の肩書が“ライスワーク”ではなく、“ライフワーク”であるということ。つまり、経済的な事情のために副業をしているわけではありません。一方の職業は生活を立ち行かせるための仕事だったとしても、もう一方は趣味の延長や個人的活動から仕事になるケースが多いようです。複数の経験を積み、スキルを身に付けることで、そのキャリアは唯一無二のものとなります。新たなキャリアスタイルとして、自分の肩書に「/」を増やす人は、今後も増加していくのではないでしょうか。

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