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【ヨミ】コーピング コーピング

コーピング(coping)とは、「問題に対処する、切り抜ける」という意味のcopeに由来するメンタルヘルス用語。特定のストレスフルな状況や問題に対して何らかの対処行動をとり、ストレスを適切にコントロールすること、あるいはその手法を指して「ストレス・コーピング」といいます。
(2010/4/19掲載)

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コーピングのケーススタディ

コーピングはストレスとつきあう技術
問題の捉え方、対処の仕方で苦痛軽減

連休でリフレッシュしたはずなのに、なぜか気が重くて、会社へ行くのが億劫――毎年、ゴールデンウイークが明ける頃になると、このような“症状”を訴える人が現れます。新社会人や転職、異動したばかりの人に多い「五月病」です。新しい環境に適応できず、「何とかしなくては」と躍起になっている間はまだいいのですが、それが一段落した5〜6月に蓄積された疲れが出たり、強いストレスを感じたりして、抑うつ、不眠、疲労感、焦燥感などの心身の変調をきたすのが特徴です。

ストレスの原因(ストレッサー)となる仕事上の問題や対人関係など環境そのものを、個人の力で変えることはなかなかできません。しかし、それに伴うストレスとうまく付き合うことができれば、「五月病」と呼ばれるほど深刻な状況に陥るリスクはかなり軽減されるでしょう。ストレスとつきあう技術=ストレス・コーピングが求められるゆえんです。

ストレス・コーピングの第一人者であるリチャード・S・ラザルスは、同じ問題をストレッサーとして抱えていても、その問題を自分自身がどう捉え、どのように評価するかで、ストレスの感じ方が変わることに着目、本人が主体的にストレスに対処するコーピング理論を定義づけました。

ストレス・コーピングには、おもに問題解決中心の「問題焦点型」と感情中心の「情動焦点型」の2種類があります。問題焦点型の行動は、ストレッサーそのものを解決すべき課題と評価し、直接働きかけて問題を明確にしたり、改善したりするものです。ところが、自分の考えや意見を相手に伝えようとしても状況が許さなかったり、仮に伝えられたとしても事態が好転しなかったりするケースが、現実には少なくありません。そうなるとかえってイライラが募り、ストレスを悪化させることに。それが問題焦点型の欠点です。

一方、直面する問題を「それほど重要ではない」あるいは「いまはどうすることもできない」と受けとめて、ストレッサーよりも、むしろそれに対する感情的な反応をコントロールしようとするのが「情動焦点型」のコーピングです。問題を避けたり、一時的に放置したりすることで、行き過ぎた自分の感情を抑制し、ストレッサーに対する関心を弱めるのです。具体的な対処行動としてはリラクゼーションが、これにあたります。

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