無料会員登録

日本の人事部への登録は45秒で完了!
※登録内容はマイページで確認・変更できます。

※「@jinjibu.jp」からのメールが受信できるようにしてください。

既に会員の方はこちら

または各SNSで登録

日本の人事部があなたの許可無く投稿することはありません

既に会員の方は
こちらからログイン

ログイン

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・ログイン

ありがとうございます。会員登録が完了しました。
メールにてお送りしたパスワードでログインし、
引続きコンテンツをお楽しみください。

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・自動ログイン

会員登録とログインが完了しました。
引続きコンテンツをご利用ください。

マイページ

会員登録済み


選択したSNSアカウントは既に会員登録済みです。

【ヨミ】サーバントリーダーシップ

サーバント・リーダーシップ

サーバント・リーダーシップとは?

「サーバント・リーダーシップ」とは、自らが「奉仕して導く」タイプのリーダーシップです。サーバントとは英語で「奉仕者」を意味しています。このタイプのリーダーは「強い力で組織を自ら引っ張る」のではなく、組織の構成員に「奉仕して導く」ことを目標にしています。ただし、単なる「優しい上司」ではありません。

更新日:2021/05/27

1. サーバント・リーダーシップとは?

サーバント・リーダーシップと従来型リーダーシップの違い

サーバント・リーダーシップには、サーバント(奉仕者)という名前が示すように、あくまで「奉仕したい」という思いが根底にあります。

サーバント・リーダーシップで重要視するのは、奉仕するとともに組織の体制や福利厚生など、さまざまな方面からアプローチをして組織内の共同体意識を高め、従業員の考えについてしっかり理解することです。

リーダーが「サーバント・リーダーシップ」を実践できていれば、従業員自らも「この組織をもっと良くするにはどうすればいいのか」と考え、「組織をより良いものにするために奉仕したい」と思うようになるとされています。「あのリーダーに任せておけば安心だ」と思わせるのではなく、「リーダーのようにチームに貢献したい」と思わせることこそが、サーバント・リーダーシップの特長なのです。

サーバント・リーダーシップの歴史と注目されてきた背景

「サーバント・リーダーシップ」という言葉は、1969年にロバート・K・グリーンリーフ博士によって作られました。1969年から時間が経過した現代において、再び注目を集めているのはなぜでしょうか。

ロバート・K・グリーンリーフ博士の著書『サーバント・リーダーシップ』の前書きで、経営コンサルタントのスティーブン・R・コヴィーが次のように述べています。

「サーバント・リーダーシップの存在は世界的に認識され始め、注目度も上がっている。その要因になっているのが、~低コストで高品質のものを求める世界経済である。~しかも、かつてないほどのスピードを要求されている。そうした状況を長く保つためにできる唯一の方法は、人々に権限を与えて能力を高めること(エンパワーメント)だ。~リーダーたちは学んでいる。こうしたエンパワーメント──これこそサーバント・リーダーシップの意味するところだが──は、組織が息長く成功するか、結局は消滅するかを決める、机上の空論ではなく、実践に基づいた重要な原理のひとつだということを」

引用:「サーバント・リーダーシップ」,ロバート・K・グリーンリーフ著,英治出版(2018年)p.16-17

つまりサーバント・リーダーシップとは、従業員の能力を高め、変化の早い時代の中で生き残るために求められてきたリーダー像なのです。日本でも、激しい国際競争に巻き込まれる中で注目を集めるようになりました。

2. サーバント・リーダーシップを実践する際の注意点

サーバント・リーダーシップは、従来のリーダーシップと異なるため、しっかり理解した上で実践しなければ、誤ったリーダーシップにつながりかねません。ここでは実践する際の注意点を見ていきます。

サーバント・リーダーシップと優しい上司は違う!

サーバント・リーダーシップは、単なる優しい上司とは異なり、その人がいなくなれば現場が動かなくなるくらい普段から周囲に奉仕し、中心的存在として役に立つことをいいます。これを理解する上で重要なのが、グリーンリーフ博士が影響を受けた、小説家ヘルマン・ヘッセの『東方巡礼』です。

『東方巡礼』の中で、物語の中心人物レーオは、召使いとして旅に同行し、一心不乱に一行に尽くします。旅は順調に続くのですが、ある日、突然レーオがいなくなってしまうと、何もかもうまくいかなくなり、旅が頓挫してしまいます。この物語が、サーバント・リーダーシップ論を形成したきっかけであるとグリーンリーフ博士は述べています。レーオが「優しい人」だけであったのなら、旅が頓挫することはなかったでしょう。

参照:「サーバント・リーダーシップ」,ロバート・K・グリーンリーフ著,英治出版(2018年)p.44-46

サーバントリーダーに必要な能力

サーバント・リーダーシップが他のリーダーシップと決定的に違うのは、「良心」が基本的な行動原理に位置付けられていることです。他者を尊敬し、自分のエゴを犠牲にして、より高い大儀を実現します。

例えば、他のリーダーシップの場合、「くじけない心」や「人々をまとめて引っ張る力」などが求められます。船のキャプテンのように行く先をしっかりと定めて、人々を導くというイメージをもつ方も多いでしょう。

しかし、サーバント・リーダーシップにおける「良心」は、人々を自ら引っ張るよりも、人々に自分の時間や知識、力を与えて奉仕する心であり、それによって人々と信頼を築き、感化させ、成長させようという性質のものです。この「良心」には、善悪の区別をつける意味もあります。自分たちの製品やサービスが誰かを不幸にしていないか、社内で誰かが犠牲になっていないかなどを自らに問いかけ、やましいことはしない、というポリシーを持っているということです。

また、サーバント・リーダーになることは、自ら積極的に周りの人々を助け、他者に奉仕することを意味しています。良心に基づき、社会的に悪影響を及ぼす行為は行いません。このようなリーダーには、優秀な人々が好んで集まり、組織自体も発展しやすくなります。

3. サーバント・リーダーシップのメリット

企業も含め、多くの組織では、経営陣のやる気と社員のやる気の間にある溝や、教育の成果が上がらない研修などの課題を抱えています。いくら命令しても、思ったように動いてくれない従業員や、いつまでも自立して仕事ができない従業員など、上司が手を焼くケースも少なくありません。

サーバント・リーダーシップを提唱したグリーンリーフ博士は、「人々は、自分で認めた人に対してしか従いたいと思わない」と述べています。つまり、高圧的にいつも命令している人に対してはあまり従おうとは思わないが、自分を助けてくれる人の依頼は聞くようになる、ということです。

サーバント・リーダーシップのメリットは、「従業員が自律的に動く組織を作ることができる」「社会の早い変化に対応することができる」というものです。近年では、ティール組織やホラクラシー組織など、中央集権的な構造から変化にも柔軟な組織を作ろうとする動きが注目されています。サーバント・リーダーシップは、中央集権型の強いリーダーシップではなく、従業員に権限を与え、自らは奉仕する側に立つことで、柔軟で従業員がいきいきとした組織を作ることができるリーダーシップ論なのです。

<参考資料>
「サーバント・リーダーシップ」,ロバート・K・グリーンリーフ著,英治出版(2018年)
「サーバントであれ ― 奉仕して導く、リーダーの生き方」,ロバート・K・グリーンリーフ著, 英治出版(2016年)

企画・編集:『日本の人事部』編集部

人事辞典「HRペディア」

人事辞典「HRペディア」

? このジャンルの新コンテンツ掲載時に通知します このジャンルの新コンテンツ掲載時に通知します
フォロー

無料会員登録

フォローすると、対象ジャンルの新着記事が掲載された際に通知します。
利用には『日本の人事部』への会員登録が必要です。

メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

用語の基本的な意味、具体的な業務に関する解説や事例などが豊富に掲載されています。掲載用語数は1,400以上、毎月新しい用語を掲載。基礎知識の習得に、課題解決のヒントに、すべてのビジネスパーソンをサポートする人事辞典です。

この記事ジャンル リーダーシップ

無料会員登録

会員登録すると、興味のあるコンテンツをお届けしやすくなります。
メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

この記事を既読にする

無料会員登録

「既読機能」のご利用には『日本の人事部』会員への登録が必要です。
メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

この記事をオススメ

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。
※コメント入力は任意です。

オススメ
コメント
(任意)
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

コメントを書く

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。

コメント
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

問題を報告

ご報告ありがとうございます。
『日本の人事部』事務局にて内容を確認させていただきます。

報告内容
問題点

【ご注意】
・このご報告に、事務局から個別にご返信することはありません。
・ご報告いただいた内容が、弊社以外の第三者に伝わることはありません。
・ご報告をいただいても、対応を行わない場合もございます。

「リーダーシップ」に関する記事

会員情報追加


メールアドレス
 
氏名

 人

※おおよその数字で構いません

担当する業務と人事経験年数を入力してください

都道府県

※内容はマイページで変更できます

「リーダーシップ」に関する書式・テンプレート

テーマ別研修の目的・テーマ例・留意事項

事業展開と課題から必要な研修テーマを決定します。テーマには「グローバル研修/コンプライアンス研修/リーダシップ研修/ダイバーシティ研修」などがあります。
ここでは、研修テーマの設定、テーマ研修例の解説、研修の運営上の留意事項などを盛り込み整理しました。

ダウンロード