ジャーナリング
ジャーナリングとは?
「ジャーナリング」とは、自分の思考や感情を書き出していく手法のこと。昨今のマインドフルネスへの関心の高まりとともに、注目を集めています。「書く瞑想」とも呼ばれており、決められた時間中あるテーマについて書き続けることで、心を“今”に集中させることができます。マインドフルネスを実践することで、ストレス軽減やクリエイティビティ向上などの効果が期待されており、ジャーナリングを研修プログラムの一部に取り入れる企業も出てきています。
Google社も取り入れている、
集中力を高めるジャーナリングの始め方
私たちが生きる現代社会は、ストレスにあふれています。会社の人間関係、達成の難しそうな目標、子育てや介護の悩みごとなど、いつも何かに追われており、頭の中は常にマルチタスク。「心に余裕を持とう」と言われても、どうすればいいかわかりません。
過度な緊張状態が続くと、仕事のパフォーマンスが上がらないだけでなく、心身の健康を損なったり、感情が爆発して周囲の人を傷つけてしまったり、健やかな生活を送れなくなったりします。ストレスフルな社会から自分を守るためにも、心のメンテナンス方法を知っておくことは大切です。ジャーナリングの活用は、米国のIT企業を中心に進んでおり、Google社のリーダーシッププログラムに採用されたことで、広く知られるようになりました。
マインドフルネス瞑想は、「心ここにあらず」な状態から、心を“今”に取り戻す営みです。ジャーナリングは、マインドフルネスをしたことがない人でも、紙とペンがあれば手軽に取り組むことができます。さらに、カウンセリングやコーチングのように、相手を必要としないこともメリット。他者からの見え方を気にすることなく、自己認識を深めることができます。
ジャーナリングを行う際はまず、紙とペンを用意。携帯電話をカバンにしまい、他人から話しかけられないプライベートな環境を作ったうえで、「10分」など時間を定めて一つのテーマについて書き続けます。ポイントは、事実や感情をありのままに綴ること。見え方を気にせず、誤字・脱字も気にせず、手を動かすことを優先するのがポイントです。
書くテーマは、自己認識力が高まったり、ポジティブな気持ちになれたりするものを選ぶとよいでしょう。たとえば、「働く上で大切にしていること」「今年叶えたいこと」「こういう人に憧れる」など。
書くことに集中すると心のメンテナンスになり、自分がどういう人間かを客観視することにも役立ちます。また感情や状況を文字にすることで、自分でコントロールできること、できないことを整理できます。思い通りにならないことは受け流し、コントロールできることにフォーカスする。これにより、否定的な感情の増幅が抑えられ、自己効力感を高めることができます。
集中力を高めるための毎朝の習慣として、仕事を始める前の5分、まずはペンを持ってみてはいかがでしょうか。
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