障がい者採用を成功に導く5つの新常識

「いい人がいない」は思い込みかも? 障がい者採用を成功に導く5つの新常識
「障がい者採用、正直むずかしい…」
「希望する人材が見つからない」
「採用しても、すぐに辞めてしまう」
「そもそも、応募が来ない」
もし、このようなお悩みを抱えているなら、少しだけ採用の視点を変えてみるチャンスかもしれません。障がい者採用がうまくいかないのには、実は共通の「壁」が存在します。
その壁を乗り越え、会社の新たな力となる人材と出会うための5つのポイントをご紹介します。
ポイント1:出会いの「場」を広げていますか?
自社のホームページとハローワークだけが、出会いの場だと思っていませんか? もちろんそれらも大切ですが、ぜひ地域の特別支援学校や就労支援事業所のドアをノックしてみてください。
そこには、障がいのある方の個性や強みを深く理解し、心から応援している先生や支援員がいます。彼らは、採用活動の心強いパートナーです。「こんな仕事があるんだけど、合う人はいるかな?」と相談すれば、本人も気づいていないような強みを持つ人材を紹介してくれるかもしれません。
入社後の「定着」まで一緒にサポートしてくれる、まさに二人三脚の採用活動が実現できます。
ポイント2:「隠れた逸材」を見逃していませんか?
「エンジニア経験2年以上」「営業経験3年以上」…その採用基準、本当に必要ですか?
一般採用と同じ物差しでは、ダイヤモンドの原石を見逃してしまうかもしれません。障がいのある方の中には、様々な理由で職務経験が短かったり、独学で驚くほどの専門知識を身につけていたりする方がたくさんいます。
「経験年数」というフィルターを一度外して、**「その人が持つ情熱や可能性」**に目を向けてみませんか? 面接では、ポートフォリオや制作物を見せてもらったり、好きなことについて語ってもらったりするのも良いでしょう。環境さえ整えば、短期間の離職どころか、会社の期待を大きく超える活躍を見せてくれるはずです。
ポイント3:あなたの「当たり前」が、相手の「壁」になっていませんか?
「面接で、なんだか話が噛み合わなかった…」
もしそう感じたなら、それは応募者の問題ではなく、コミュニケーション方法に原因があるのかもしれません。私たちはつい、自分の「普通」を基準に話してしまいがちです。
例えば、聴覚障がいのある方には筆談や手話通訳、発達障がいのある方には具体的な言葉で質問するなど、相手に合わせたコミュニケーションを準備することが、お互いの理解の第一歩です。
面接前に「どのような方法だと、リラックスしてお話しいただけますか?」と一言確認するだけで、相手は安心して心を開いてくれます。その小さな配慮が、本質的な対話を生み出します。
ポイント4:「一人で抱え込みすぎて」いませんか?
一般採用と障がい者採用の兼務。聞こえは良いですが、担当者の方の負担は計り知れません。専門機関との連携、社内での理解促進、一人ひとりに合わせた合理的配慮の検討…障がい者採用は、実は専門性の高いチームプレーです。
もし可能であれば、障がい者雇用に関する研修を受けた専任の担当者を置くことを検討してみてください。担当者が専門知識を持って社内外の「ハブ」となることで、物事がスムーズに進み、採用から定着までの質が格段に向上します。会社全体で障がい者雇用に取り組む体制を作ることが、成功への近道です。
ポイント5:最強のパートナー、「ハローワーク」を頼っていますか?
「ハローワークは求人を出すだけの場所」と思っていませんか? それは非常にもったいない!
ハローワークには、障がい者雇用を専門にサポートする窓口があります。求人の出し方から、応募者とのマッチング、採用後のフォローまで、あらゆる場面で的確なアドバイスをくれる、まさに**採用の「かかりつけ医」**のような存在です。
定期的に情報交換を行い、良好な関係を築いておくことで、「こんな人材を探している」というニーズに合った方を紹介してもらえる可能性も高まります。一人で悩まず、積極的に専門家の力を借りましょう。
まとめ:障がい者採用は「未来への投資」
障がい者採用は、単なる法定雇用の遵守や人手不足の解消策ではありません。これまで社内になかった多様な視点や価値観をもたらし、組織全体を成長させる起爆剤となり得ます。
今回ご紹介した5つのポイントは、小手先のテクニックではなく、応募者一人ひとりと真摯に向き合うための「姿勢」です。
「どうすれば、その人らしく輝けるか?」
この問いを大切にすることが、結果として会社の新たな力となる素晴らしい出会いに繋がり、誰もが働きやすい職場環境を実現する大きな一歩となるはずです。
このコラムを書いたプロフェッショナル
衛藤 美穂
サンクスラボ株式会社 クライアントサポートチーム
法人営業13年以上経験、心理カウンセラーの資格保有。
福岡県出身。 アメリカの大学で心理学と人間関係を学ぶ。
サンクスラボ入社前は不動産、メーカー、教育関係の仕事を経験。約2,500社以上の管理職、取締役に対して提案営業、問題解決等を行う。

衛藤 美穂
サンクスラボ株式会社 クライアントサポートチーム
法人営業13年以上経験、心理カウンセラーの資格保有。
福岡県出身。 アメリカの大学で心理学と人間関係を学ぶ。
サンクスラボ入社前は不動産、メーカー、教育関係の仕事を経験。約2,500社以上の管理職、取締役に対して提案営業、問題解決等を行う。
法人営業13年以上経験、心理カウンセラーの資格保有。
福岡県出身。 アメリカの大学で心理学と人間関係を学ぶ。
サンクスラボ入社前は不動産、メーカー、教育関係の仕事を経験。約2,500社以上の管理職、取締役に対して提案営業、問題解決等を行う。
得意分野 | コミュニケーション、営業・接客・CS、ビジネスマナー・基礎、語学 |
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対応エリア | 全国 |
所在地 | 那覇市 |
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